4月11日の「いろいろ万華鏡」では、虐待や病気などで家庭で暮らせない子どもたちの養育について、早稲田大学教授でNPO法人「家庭養育支援機構」代表の上鹿渡和宏さんにお話を伺いました。
家庭で暮らすことが出来ない子どもたちについて、日本では9割以上が専門の施設で養育されてきたそうですが、海外では家庭的な環境で育てる「里親制度」が主流なんです。
近年、日本でも児童福祉法の改正などを機に、こうした「家庭養護」の比率が2割を超えるまでに上昇しているそうですよ。
特に乳幼児にとっては家庭での個別的なケアが重要とされていて、国も2030年に向けて、乳幼児の75%を里親に委託する目標を掲げているとのこと。
上鹿渡さんが代表を務めるNPO法人「家庭養育支援機構」では、里親支援センターの設置や候補者の研修・審査支援、啓発活動を展開しています。
今度の4月29日には、児童相談所の役割を紹介する映画のオンライン上映とトークイベントを開催予定。
第1回カルチャーと家庭養育 映画 “ほどけそうな、息” 上映会+トークショー 参加申込サイト
すべての子どもが安心して育つためには、家庭と社会が連携して支える体制が重要だという上鹿渡さんのお話は、私たち全員が大いに考えさせられますね。