*おたかのシネマでトーク
今日は「 2分の1の魔法 」をご紹介しました。
監督:ダン・スキャンロン
キャスト(日本語吹き替え):志尊淳
城田優
近藤春菜
浦嶋りんこ
村治学
他
ディズニーとピクサーがタッグを組んだら、そりゃー、強いよね?!
しかも、大ヒットした「リメンバー・ミー」以来のピクサーの完全オリジナル新作とくれば、もう大ヒット間違いなしといった感じだったのだが、新型コロナウイルス騒動で3月に予定されてた公開が8月に延期になってしまい、盛り上がった気持ちに水を差されたみたいでちょっと残念。
物語の舞台となるのは、エルフや妖精たちが暮らすニュー・マッシュルームトンという町。
かつては、魔法が大きな力を持ち、みんなを幸せにしていたのに、文明の発達のおかげで、習得の難しい魔法を使うより、簡単な文明の利器を使った方が楽ちんという時代になり、遠くへ行くのは自動車やバイク、羽で空を飛ぶのではなく、飛行機に乗るのが日常で、あのユニコーンがゴミ箱を漁る始末。
誕生日を迎えたエルフの少年イアン。自分が生まれる前に亡くなってしまった父さんに会うのが夢だった彼へ、父さんが残してくれていた16歳の誕生日プレゼントが、1日だけ、父さんを蘇らせることが出来る魔法セットだった。
兄のバーリーと共に、喜び勇んで”不死鳥の石“と共に杖をかざし呪文を唱えると、なんと途中でトラブル発生!
父さんは、あろうことか下半身だけの2分の1の姿で蘇ってしまったのだ。
もう一度魔法を使って、完全な姿で父さんを蘇らせるには、別の“不死鳥の石”を探し出さないといけない。
期限は明日の夕暮れまで。イアンとバーリーは、半分だけの父さんと一緒に”不死鳥の石“を探す旅に・・・。
置手紙でそのことを知った母さんのローレルも、心配して息子たちの後を追う。
はたして兄弟は、数々の試練を乗り越えて、父さんを完全に蘇らせることは出来るのだろうか?
5年もかけて製作に取り組んできたのは、監督のダン・スキャンロン。あの「モンスターズ・ユニバーシティ」を作った人。
1歳の時に父親を亡くした自身の経験が、この作品を作るきっかけになったんだとか。
魔法というのは、兄弟の可能性の暗喩だという監督。魔法を使うことには、試練を伴う。危険を冒すこと、自分を信じること、自分の足で一歩踏み出すこと、周りの誰かを信じること・・・、今の世の中で、我々が生きていく上で大切なことが、この話にはいっぱい詰まっているのだ。
声の出演は、イアンをスパイダーマンシリーズで人気のトム・ホランド、バーリーをアベンジャーズシリーズでトムとも共演しているクリス・ブラッド、母親のローレルをジュリア・ルイス=ドレイファスが担当。
日本語版は、イアンを志尊淳、バリーを城田優、母親役をハリセンボンの近藤春菜が吹き替え、日本版のエンドソングがスキマスイッチのうたう「全力少年」というのも話題。
“覚悟を決め、全力で行動する事がセカイを切り開く”という力強いメッセージが、この映画のストーリーにぴったりだと選ばれたというのも納得。
年齢や性別、主義主張を問わず、どんな人の心をも勇気づけ、暖かくしてくれるオススメの1本です!
★おたか★