6月15日のお題は「卯の花」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「葦の間の卯の花に寄る櫂の波」
「紅空木 揚羽蝶を群れ寄せて」
「殿さまの直筆卯の花と読めて」
妙音新聞からは
「自己主張していい時も花空木」(四日市市 北山紀美さん)
「卯の花の白き五弁に揚げ羽蝶」(志摩市 仲谷陽子さん)
「卯の花や祠の道の仏たち」(五條市 馬場廣道さん)
「伊勢路へは卯の花くだし夕列車」(藤井寺市 竹村智巳さん)
「花卯木立て掛けてある松葉杖」(練馬区 北星関子さん)
今週は上田秋成はじめ著名人の句をご紹介します。
「卯の花や生れなをして生佛」(漁焉)
「卯の花の絶間たゝかん闇の門」(去来)
「卯の花や佛も願はず隠れ住む」(虚子)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「ウツギにも庭木もあれば毒もあり」
「梅雨寒や上着探して右往左往」
アッキンの句は、
「卯の花の香り知りたし探す旅」
「梅雨時に講師デビューの知らせかな」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「卯の花の生け垣で三毛 雨宿り」(守口市 守口のタヌキさん)
「卯の花の観賞知らず味は知る」(堺市 堺のかわちさん)
「卯の花と夕餉の匂い実家あり」(篠山市 まさ・あっこさん)
「卯の花の歌口ずさみ歩く朝」(大阪市城東区 つきあかりさん)
「水枯れで暑さにうだる卯の花や」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「卯の花を眺めて過ごす曇り空」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「夏旅や行く先どこに時刻表」(赤穂市 風ちゃんさん)
「梅雨晴れに名店さがす宵の街」(守口市 守口のタヌキさん)
「田植えあと早く育てと願う跡」(神戸市西区 スレッガー3回さん)
「サボテンの花や娘のより戻る」(交野市 星のブランコさん)
「梅雨晴れに巣立ち近しとツバメ舞い」(大阪市城東区 つきあかりさん)
「きゅうくつなツバメのヒナの巣立ちまつ」(豊岡市 ほないくえさん)
「坪庭に放つ螢や夜の闇」(姫路市 みよこさん)
「枇杷の実の黄色く熟れてカラス舞い」(淡路市 お散歩おじさん)
「紫陽花の山を巡りて初デート」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
つづいて、出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
ゲストの小関さんが選んだ句は
「梅雨空やサロンで皆とビートルズ」(赤穂市 風ちゃんさん)
小玉さんが選んだ句は
「白髭の栗の花枝 葉を覆う」(篠山市 まさ・あっこさん)
寺谷さんが選んだ句は
「帰り道もぎったビワの種飛ばし」(たつの市 悪魔の囁きさん)
吉川さんが選んだ句は
「山奥の老舗の宿で鮎三昧」(赤穂市 風ちゃんさん)
大森さんが選んだ句は
「卯の花の残雪仰ぐ空木岳」(淡路市 お散歩おじさん)
「風鈴に癒さられし蒸し暑さ」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「夏木立 汗拭き交わす老夫婦」(神戸市垂水区 ますきさん)
「シーボルト偲ぶ紫陽花 雨の中」(姫路市 みよこさん)
「五月雨の俳句伝える授業かな」(姫路市 みよこさん)
今週の特選句は、
「決心を卯の花畑で知らされる」(交野市 星のブランコさん)
「卯の花の唱歌うたいて夏が来た」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「鰺釣りの竿賑やかな夕漁港」(神戸市垂水区 ますきさん)
でした!
次回のお題は「短夜(みじかよ)」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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