涼しさを求めて登山を楽しむのに絶好の季節がやってきましたね。
しかし夏の山だからといって、軽い気持ちで登山に挑戦するのは要注意!例年、夏山シーズンは、登山者の増加に伴って遭難事故も増加します。
とりわけ、遭難者に占める中高年登山者の割合は7~8割と高く、転落・滑落や道迷い、転倒などの事故が多発しています。
そこで、夏山登山にお出かけの方は、次のような準備をしておきましょう。
◎事故に遭わないよう入念な登山計画を立てましょう
登山は計画する段階から始まっています。目的地の最新情報を確認して考えられるリスク回避の対策を、前もって立てるようにしましょう。
登山計画を立てたら、家庭や職場・学校の他、登山口の登山届ポストや入山地の所轄警察署などに「登山計画書」を提出しましょう。
そして万が一、事故に遭った時に備えて、事前に山岳保険や、傷害保険等に必ず加入しましょう。遭難事故が起きた場合、救助活動に役立ちます。
日本山岳・スポーツクライミング協会 登山計画書書式ダウンロード
◎経験豊富な人と一緒に登りましょう。
未経験者や経験の少ない中高年の単独登山者による遭難事故が増えています。
単独登山は、万が一遭難した時に、救援を求めるのが難しく、生命の危機にさらされるリスクが高まります。
必ず経験豊富な人と一緒に、しっかりと計画を立てて出かけましょう。
◎天気予報は、十分に確認しましょう。
夏山の天気は、午後から崩れやすい傾向にあるので「早発ち、早着き」が基本です。余裕をもって行動しましょう。
もし注意報や警報などの気象情報が出されているときは、無理をせずに登山を中止する勇気を持ちましょう。
◎登山目的にあった装備を持参しましょう。
地図やガイドブック、コンパスやGPSなどの用具を積極的に活用してください。
また熱中症や高山病に備えて、水分も十分に摂取しておきましょう。
天気などの情報を定期的に確認するために、ラジオや携帯電話、スマホなどを持参しておくと便利です。
こうした装備のチェックリストは、インターネットで検索すれば、すぐに見つかりますので、ぜひ参考にしてください。
初心者のための登山とキャンプ入門 装備と持ち物のチェックリスト
- まごころ歳時記(8月9日)
- 夏山登山での遭難防止について
- この夏は、どこに行きましたか?