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    未来の車の燃料について

    未来の車の燃料というと、燃料電池や水素などが話題になっていますね。

    燃料電池とは、燃料とする化学物質に化学反応を起こすことで、エネルギーとなる電力を取り出そうという仕組みです。

    水素エネルギーは、既存の内燃機関がガソリンを燃料とするのに対して、水素を燃料にエンジンを動かそうという仕組みです。

    どちらもCO2削減対策の切り札として注目されていますが、原理が複雑、あるいは燃料の運搬方法が難しいなど、問題点を抱えています。

    そんな中で新たに注目されているのが、アンモニアを燃料とする計画です。

    実は、アンモニアの成分には化学記号(NH3)からも分かるように、水素がたくさん含まれています。

    またアンモニアは、常温で液体状態のため、水素に比べて輸送や貯蔵のコスト・安全性が優れていると言われています。

    そこで、アンモニアを燃料にして、エンジンの中でアンモニアから水素を取り出してエネルギーにしようという研究が進められているんです。

    これが実現すれば、将来アンモニア車が当たり前になるかもしれませんね。

    とはいえ、こうした新エネルギーの車は、実用化にこぎつけても、発展途上国などでは技術の習得や維持、さらに燃料の確保などで問題が多く、すぐには普及しないのではとも言われています。

    一部のシンクタンクが調査した結果、2030年に世界中で販売される車は、いまだにガソリン車が80~90%を占めるだろう、という予測もあります。

    車の視界は良好でも、自動車業界の将来は、なかなか見えにくいようで・・・