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寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2017年8月21日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(8月18日)

    今回のお題は秋の蝉」「芙蓉でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「秋の蝉 一寸遠のくかに聞こゆ」
    「酔芙蓉どれほどの酔気がかりな」
    「芙蓉咲く宙に抜けたる白さかな」

    妙音新聞からは
    「秋の蝉 背山おりくる風渡る」(河内長野市 尾ノ上玲子さん)
    「日没を惜しむが如く秋の蝉」(八尾市 淺井祥多さん)
    「酔芙蓉一輪挿して設へり」(松阪市 森本晶子さん)
    「芙蓉咲く大和路楽し和の御膳」(堺市 大津武美さん)

    つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
    「白露や芙蓉したたる音すなり」(夏目漱石)
    「虫売の秋をさまざまに鳴かせけり」(夏目漱石)
    「秋の蝉子にとらるゝもあはれ也」(正岡子規)
    「月出たり芙蓉の花の傍に」(正岡子規)

    続いてに出演者の皆さんの句をご紹介します。

    まず寺谷さんの句は、
    「ウォーキング路端の芙蓉に足をとめ」

    マイマイの句は、
    「大合唱 聞きなれた朝 秋の蝉」
    「俳句の日 偶然手にした芙蓉かな」

    今週も、リスナーの皆さんから、たくさんの句を頂きました!

    「儚さを重ねて愛し秋の蝉」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「秋の蝉 木陰巡るや老夫婦」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「秋のせみ落ち葉の木々でかなかなと」(神戸市北区 たけしさん)
    「夕映えに父息子たわむれ蝉を採る」(守口市 守口のたぬきさん)
    「熱戦の球児たたえる秋の蝉」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「秋セミに盆のおとずれ墓参り」(枚方市 のんのんさん)
    「法師蝉宿題せよと鳴いている」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
    「夕暮れにひっそり啼くは秋の蝉」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「秋の蝉 娑婆にいるのも あとわずか」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
    「もう少し もう少しとの秋の蝉」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「秋の蝉次世代託し土になる」(東大阪市 やすよさん)

    「道沿いのアメリカフヨウ回れ右」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「芙蓉の葉 秋に涼し気コスモスと」(神戸市北区 たけしさん)
    「芙蓉咲き夕に凋むや散歩道」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「みやけにと ふようさし出す老婆かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「芙蓉咲く山辺の道 平城京」(守口市 守口のたぬきさん)
    「笑うよに白き芙蓉の風にゆれ」(大阪市城東区 つきあかりさん)
    「境内の 芙蓉の花の 紅淡し」(愛知県岡崎市 小太り爺さん)
    「日を浴びてまぶしき姿花芙蓉」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「暑にたえて咲いて芙蓉の孤独かな」(伊丹市 カズコさん)
     ※大森さんに校正していただいています。
    「変わり身か 母の姿に 似る芙蓉」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「花芙蓉風に吹かれて何思う」(東大阪市 やすよさん)
    「まどろみつ月を枕の酔芙蓉」(夜明けのカラスさん)
     ※大森さんに校正していただいています

    それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。

    寺谷さんは
    「秋の蝉 ソロパート カナ 涼しカナ」(守口市 しんきいってんさん)

    マイマイは
    「秋のせみコーラス隊からソロシンガー」(伊丹市 いつこさん)
    「マイマイは 芙蓉もかすむ あでやかさ」(大阪市生野区 赤いバラさん)

    小玉さんは
    「マイマイはじっとしてたら芙蓉なり」(守口市 しんきいってんさん)
    「飲みすぎて白から赤へ酔芙蓉」(神戸市垂水区 生涯現役さん)

    大森さんは
    「秋の蝉 名残の夢を奏でおり」(大阪市城東区 つきあかりさん)
    「てっぺんに大器晩成 秋の蝉」(交野市 星のブランコさん)
    「秋の蝉 終わる命を いとおしく」(大阪市生野区 赤いバラさん)
    「へぼ将棋眺めて笑う秋の蝉」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「ひと匙の粥啜る父 秋の蝉」(篠山市 まさ・あっこさん)

    「夕ざりて浮ぶ楊貴妃 酔芙蓉」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「順序良く芙蓉の花が咲いてゆく」(姫路市 姫路の夢太郎さん)

    そして今週の特選句は

    「子も孫も 去りて裏山 秋の蝉」(愛知県岡崎市 小太り爺さん)
    「一隅に芙蓉のありて夕まぐれ」(交野市 星のブランコさん)

    でした!

    次回のお題は大豆」「宗祇忌で募集します。
    ※「宗祇忌」とは、室町時代の連歌師、飯尾宗祇の忌日の事です。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
    1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
    文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
    1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
    1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    1997年茨木西ロータリークラブ会長。
    2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。

    コーナー提供