10月5日のお題は「蟲」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「蟲の音に心よせいる暇もなく」
「名月を見るべし蟲の枝折戸を」
「蟲の音のおとろへている今宵かな」
妙音新聞からは
「虫鳴くや御廟祈りの木魚打つ」(伊勢市 岩本彩さん)
「虫の声 右に左に聞く山路」(八尾市 淺井祥多さん)
「一人寝の軽き虫の音星満つる」(日高郡 伊藤秀一さん)
今週の上田秋成の句は
「月さむし誰がまねいて尾花川」
「冬の野や寺の屋根から月が出た」
「月に遊ぶおのが世はありみなし蟹」(無腸)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「台風の やや肩すかし蟲の声」
「帰り道モクセイの香に立ち止まり」
あっきんの句は、
「蟲の声ふと気がつくと夢の中」
「次々とイベント中止台風で」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「虫三つ読み方わからん王蟲かな?」(神戸市西区 スレッガ~3回さん)
「錦雲渓 見上げる舞台と蟲の声」(守口市 守口のタヌキさん)
「雨風止みて蟲の音の夜 始まる」(篠山市 まさ・あっこさん)
「蕎麦の花 虫も飛び交う里の山」(神戸市垂水区 ますきさん)
「幼き日 蟲売夜店 父と行き」(姫路市 みよこさん)
「秋雨の中をあるきし虫の声」(阪南市 かつこさん)
「鐘楼の清んだ音色と秋の風」(守口市 守口のタヌキさん)
「山高きこと尊ばず鰯雲」(交野市 星のブランコさん)
「両国に大輪散らす秋の風」(岡崎市 小太り爺さん)
「細やかな雨にこぼれる萩峠」(篠山市 まさ・あっこさん)
「古寺の金木犀や香を放つ」(神戸市垂水区 ますきさん)
「かつらぎや かきが登場 道の駅」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「曼珠沙華 極楽浄土は野に一面」(赤穂市 風ちゃんさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
あっきんが選んだ句は
「又来るか待つ台風に身構えし」(姫路市 みよこさん)
寺谷さんが選んだ句は
「虫が出た電話で呼ばれスリッパ持つ」(赤穂市 アンちゃんさん)
大森さんが選んだ句は
「群読の合間合間に蟲の声」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「鐘楼の清んだ音色と秋の風」(守口市 守口のタヌキさん)
「両国に大輪散らす秋の風」(岡崎市 小太り爺さん)
「細やかな雨にこぼれる萩峠」(篠山市 まさ・あっこさん)
「身構えて じっと待機の野分かな」(大阪市天王寺区 オムライスさん)
「曼珠沙華 極楽浄土は野に一面」(赤穂市 風ちゃんさん)
今週の特選句は、
「秋探しオーケストラの蟲の声」(神戸市垂水区 チョイ丸親父さん)
「満月に虫の音聞こえテレビ消し」(淡路市 お散歩おじさん)
「焼きたての秋刀魚旨みの音がする」(明石市 レモントマトジュースさん)
でした!
次回のお題は「雁」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
- 秋はたっぷり笑ってください!
- まごころ歳時記(10月5日)
- 災害時の食の備えについて