11月30日のお題は「木枯」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「木枯についシャンソンを口づさむ」
「木枯に独り身となる確かさを」
「木枯や電話のひとも未亡人」
妙音新聞からは
「木枯を引き裂いて行く救急車」(五條市 馬場廣道さん)
「子等帰り咽ふしじまや木の葉雨」(枚方市 上西晴子さん)
「木枯や浪速七坂古戦場」(八尾市 淺井祥多さん)
「管長の遺墨の色紙冬の宿」(伊勢市 岩本彩さん)
今週の上田秋成の句は
「凩に松は鱗とならすかな」(無腸)
「夜をひと夜おしだまりたり雪のまつ」
「さみだれや路銭きらしてあすは江戸」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「木枯しの吹かぬ毎日 服軽く」
「山峡に紅葉もえる秘湯宿」
あっきんの句は、
「まだ吹かぬ木枯いずこピープーと」
「歳末の一日署長しっかりと」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「木枯しや事前に来る日教えてや」(赤穂市 風ちゃんさん)
「木枯らしに何故か微笑み暮らしてる」(茨木市 蒼龍さん)
「木枯らしに外に出るのが いやになり」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
「木枯らしが老犬介護終わり告げ」(淡路市 お散歩おじさん)
「木枯らしや さらうな足を歩く子の」(篠山市 まさ・あっこさん)
「木枯らしに敵意剥き出すバラの棘」(神戸市垂水区 健康第一さん)
「木枯らしに枯れ葉が舞って冬告げる」(神戸市北区 たけしさん)
「枯れ葉舞う木がらし吹いて師走きた」(豊岡市 ブタのブーさん)
「木枯らしに空と大地をつかむ木々」(守口市 守口のタヌキさん)
「冴えわたる月の光や冬の朝」(茨木市 蒼龍さん)
「歓声の子 泣く子里神楽来たる」(篠山市 まさ・あっこさん)
「宮参り 御利益は無し神無月」(神戸市垂水区 健康第一さん)
「運試しおみくじがわりの福袋」(守口市 守口のタヌキさん)
出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
寺谷さんが選んだ句は、
「木枯らしを待ってるカイロ解禁日」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「晴れて良し小春日和や風もなく」(神戸市垂水区 ますきさん)
あっきんが選んだ句は、
「木枯の吹く風舞うや寺の庭」(神戸市垂水区 ますきさん)
大森さんが選んだ句は、
「木枯を纏ってわたる渡月橋」(姫路市 みよこさん)
「木枯や長きマフラー もう一周」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「愛犬と歩き通して逝く秋や」(淡路市 お散歩おじさん)
「有馬筆 覗く人形にもみじ散り」(姫路市 みよこさん)
今週の特選句は、
「木枯らしが孫のマフラー遊んでる」(赤穂市 アンちゃんさん)
「木枯らしに吹かれて決めた鍋料理」(大阪市天王寺区 オムライスさん)
「窓ぎわで小春日和のオセロかな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「熱燗につまみ板わさ鯛茶漬け」(赤穂市 風ちゃんさん)
次回のお題は「冬の日」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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