2月22日のお題は「椿」「猫」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「尼御前のお初釜なり庭椿」
「尼御前の雛に飾られ白き猫」
「初春や招福猫の手の左右」
妙音新聞からは
「一斉に落ちる椿や百の段」(柏原市 永味啓子さん)
「寒椿どんな日もあり何十年」(堺市 大津武美さん)
「遣水に色失はず落椿」(八尾市 淺井祥多さん)
今週の向井去来の句は、
「鳥の音もたえず家陰の赤椿」
「一むしろちるや日うらの赤椿」
「うき友にかまれてねこの空ながめ」
「呼出しに来てはうかすや猫の恋」
今週は芭蕉の句も一句、
「うぐいすの笠おとしたる椿哉」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「よそのネコ我がもの顔で縁の下」
「大島になにわの縁で椿守り」
あっきんの句は、
「一輪の月光椿 凛として」
「にらめっこ鋭い瞳 猫カフェで」
「春寒し湖畔を眺め露天風呂」
コメンテーターの西村さんの句は、
「枝に咲き土にも咲くや落ち椿」
「猫の子よ いまだねずみを知らぬとは」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「点々を辿れば舌を出した猫」(篠山市 まさ・あっこさん)
「厳寒にネグラ求めて猫が鳴く」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「物干しで毎日眠る知らん猫」(守口市 守口のタヌキさん)
「日溜まりや子猫眠りし屋根の上」(神戸市垂水区 ますきさん)
「野良猫が気付けば私の膝の上」(豊岡市 ブタのプーさん)
「猫被り結婚すれば化け猫に」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「草餅や猫を相手に縁先で」(姫路市 みよこさん)
「椿咲く赤 白 ピンク ワインにも」(赤穂市 アンちゃんさん)
「黒潮の荒波かぶる椿の湯」(守口市 守口のタヌキさん)
「椿油でタコ唐ツマミ純米酒」(赤穂市 風ちゃんさん)
「やぶ椿 小鳥飛び交うハイキング」(神戸市垂水区 ますきさん)
「クラス会 赤い椿のお嬢さん」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「ポロリ堕ち介錯人の椿あり」(茨木市 金龍五色さん)
「胸を張るように椿の首落下」(神戸市 さくら草さん)
「けんか中?そっぽ向いてる おひなさま」(豊岡市 あきひめさん)
「娘の成長願って選ぶおひなさま」(豊岡市 ブタのプーさん)
「春買いに孫を連れてのランドセル」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「冬の空 必死に降りるか はやぶさよ」(茨木市 金龍五色さん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
ゲストの玉岡さんが選んだ句は、
「カラオケや あんこ椿をうなりけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「アッキンは老梅眺め一人酒」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
大森さんが選んだ句は、
「寒い日は猫のとりあい あったかい」(豊岡市 あきひめさん)
「癒される猫のストレス誰癒す」(神戸市中央区 さくら草さん)
「島民も猫達もみな高齢者」(赤穂市 風ちゃんさん)
「予想外 積もる思いの雪と恋」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「椿咲く岬へ続く遍路道」(淡路市 お散歩おじさん)
今週の特選句は、
「猫騒ぎ寝るに寝られぬ春の宵」(淡路市 お散歩おじさん)
「猫の手も借りたし時期が来たりけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「朝の宮 掃かずに残す落椿」(姫路市 みよこさん)
「鶯や初鳴き弱く風に消え」(淡路市 お散歩おじさん)
でした!
次回のお題は「柳」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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