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寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2020年4月20日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(4月17日)

    4月17日のお題は」「雑詠でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「遠州の庭の古刹や藤白し」
    「松坂の大藤棚より宣長居」
    「花吹雪パンデミックはまだつづく

    妙音新聞からは
    「陸へ路ととのひて青き踏む」(淡路市 音田滋美さん)
    「球児らの声消し去りぬ春の風」(柏原市 永味啓子さん)
    「菜の花や雨も曇りも明るうす」(八尾市 向垣朝加)

    今週の藤岡玉骨の句は、
    「谿かけて木の間の藤の大ながれ

    「大藤の幹に腰掛け藤仰ぐ」
    「あとじさりあとじさりして藤仰ぐ」

    「種浸しありあふ桶に摺鉢に」 

    続いて今週の寺谷さんの句は、
    「山藤の咲きたる里も緊急時」
    「ノボリフジ校舎の花壇に子らは無く

    あっきんの句は、
    「シャカシャカと藤の主菓子一服を」
    「春が来た酒の消毒認められ

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
    「藤棚へ孫の手を引きリフレシュ」(赤穂市 アンちゃん)
    「藤棚で思わすようなぶどう園」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
    「藤棚で藤がごはんのおままごと」(豊岡市 あきひめさん)
    「藤棚の毛虫も可愛いコロナより」(箕面市 箕面のとしジィさん)
    「藤の花高貴なすがた時越えて」(神戸市兵庫区 ラジオ派さん)
    「藤の花コロナに負けず咲き乱れ」(草津市 滋賀のまー君さん)
    「藤の花立って座って寝て眺め」(淡路市 お散歩おじさん)
    「藤の花蜂は寄り付き人まばら(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
    「藤棚を見上げて遠くとび一羽」(茨木市 蒼龍さん)
    「寂しげな女性が似合うフジの花」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
    「藤の花日向で寛ぐ老夫婦」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「千年藤写真と共に訪れし」(西宮市 みえこさん)
    「藤だなにいこいて見上げる空青く」(大阪市西区 ちひろさん)
    「藤棚を仰いで詰めの王手さす」(守口市 守口のタヌキさん)
    「藤棚に子らの笑い声ボール飛ぶ」(川西市 心はいつも青春さん)
    「山藤や誰の枝借りて匂い立つ」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「藤浪お座敷楽しむ若旦那」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「痛い腰伸ばして撮ったフジの花」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「ぐうぜんに山でみかけた藤の花」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
    「旬過ぎて名残の藤を撮っている」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
    「舞子はん藤かんざしにあこがれて」(大阪市住之江区 どんまい・どんまいさん)

    「山頂でみんな童にシャボン玉」(交野市 星のブランコさん)
    「感染に忖度はなし春惜しむ」(三田市 インコ・ママさん)
    「廃校に今年も桜咲き誇る」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
    「ごくろうさん散りぎわ悲しチュウリップ」(豊岡市 あきひめさん)
    「三密になってる場所は議会場」(草津市 滋賀のまー君さん)
    「若葉萌えステイホームはもう疲れ」(淡路市 お散歩おじさん)
    「花寂し祭事虫食む新コロナ」(三田市 キロマルさん)
    「苦いねえ春のお野菜子が問うの」(茨木市 蒼龍さん)
    「起きてから寝るまで辛い冬ごもり」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
    「鉢の中三色すみれ咲き競う」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「雨に耐え櫻しずかに人を待つ」(姫路市 みよこさん)
    「花筏お堀一面絨毯に」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「騒ぐ人無くて今年は散る桜」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「筍が青空市に並んでる」(姫路市 姫路の夢太郎さん)

     

    コメンテーターの小玉さんが選んだ句は、
    「感染に忖度はなし春惜しむ」(三田市 インコ・ママさん)

    大森さんが選んだ句は、
    「船頭の櫂の軋みや保津の藤」(交野市 星のブランコさん)
    「藤棚にシャワー浴ぶごと燥ぎをり」(三田市 インコ・ママさん)
    「山藤の零れ落ちるか廃線路」(三田市 キロマルさん)
    「夕暮や藤棚の子等かげもなく」(姫路市 みよこさん)
    「出不精は言われる前から自粛中」(箕面市 箕面のとしジィさん)
    「新人生桜はちゃんと祝ってる」(豊岡市 あきひめさん)
    「背負い籠の竹の子おどり香る土」(守口市 守口のタヌキさん)
    「明日こそ感染者なし春の月(篠山市 まさ・あっこさん)
    「八重桜無観客なり通り抜け」(池田市 うさこさん)
    「吉野川コロナも知らずコイノボリ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「太閤も愛でし野田藤時重ね」(池田市 うさこさん)

    今週の特選句は、
    「ランドセル見ぬまま散るか藤の花」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃん)
    「散り初めし桜今年は何、思う」(高槻市 ひろりんさん)
    「藤だなや新入生の声聞けず」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)

    です。

    次回のお題は山葵(わさび)・行春(ゆくはる)」「雑詠で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
          文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
          辯天宗文化部の発展に寄与。
    平成7年  大和礼法弁才御流興隆。
    平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
    平成21年
     〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。