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寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2020年9月21日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(9月18日)

    9月18日のお題は」「子規忌雑詠でした。

    まずは、大森さんの句から。
    「朝露のまだ消えかねて苔筵」
    「露の世の吾子の如くに回向する」
    「生前にお逢ひしたごと子規忌かな」

    妙音新聞からは
    「疫病に身替わり猿や奈良薄暑」(橿原市 鬼勢芳子さん)
    「能登路にも子規の忌めぐる吟行あり」(鹿島郡 清水好子さん)
    「石佛はりんりん光る萩の露」(橋本市 平出恭子さん)
    「何ものにも負けじコスモスの矜持」(吹田市 土山さん)
    「ゆっくりと糸瓜ほどく糸瓜忌」(練馬区 北星関子さん)

    今週の藤岡玉骨の句は、
    「俳諧の鐘に結縁菊日和」
    「一門のいまは長老墓洗ふ」
    「丹念に草刈って萩あからさま」
    「明石の門すぎて葉月の汐あらく」
    「心足りあまつさえこの秋日和」
    「鉦一とき木魚一とき堂の秋」
    「顔寄せて老の妹背や秋燈火」

    続いて今週の寺谷さんの句は、
    「距離を取り友と夕餉の子規忌かな」
    「久々の肌寒き朝 露光る」

    あっきんの句は、
    「子規忌には母恵夢とお茶にホッとする」
    「獅子の里 露の如くの旨い酒」

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
    「露の玉くるんくるんと葉でおどる」(赤穂市 みるくガールさん)
    「露が付くガラス窓見て秋来たる」(神戸市北区 たけしさん)
    「犬連れて夜露に濡れし帰り道」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「浅夜露 鳴く虫の音に聞き惚れて」(箕面市 箕面のとしジィさん)
    「月草に光る露たち鳥遊び」(神戸市兵庫区 ラジオ派さん)
    「花びらに露粒映えるピンク色」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「玉の露ころがり集まりキラキラと」(神戸市北区 マーブルさん)
    「蜘蛛の巣が虹色に輝く露の朝」(丹波篠山市 丹波のまめりんさん)
    「大人旅あっきん出ると露知らず」(淡路市 お散歩おじさん)
    「露の世や先なき年金 孫にあげ」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
    「秋風に夜露が光る月光よ」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
    「朝焼けの露を通して光る山」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
    「夜散歩 露の光に誘われて」(草津市 グリーゼ581さん)
    「頬におつ甘露になりし朝景色」(茨木市 蒼龍さん)
    「運動場 露けちらしてランニング」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「露の玉 大葉を覆い光おり」(神戸市垂水区 ますきさん)

    「マジックの巨人に点きて獺祭忌」(三田市 キロマルさん)
    「松山に思いをはせる子規忌かな」(赤穂市 みるくガールさん)
    「子規(ホトトギス)革新の道 托卵す」(守口市 守口のタヌキさん)
    「子規忌にて遠き夢路をたどる夜」(草津市 グリーゼ581さん)
    「子規忌すみ松山行脚 俳句詠む」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「道の駅 実り豊かな子規忌どき」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「子規忌や旬の実りが道の駅」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
    「あかつきにピーヒョロロと鳴く子規忌かな」(丹波篠山市 丹波のまめりんさん)
    「子規忌の忌や煙草値上がり負けぬ俺」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
    「松山に旅して子規忌 願叶う」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
    「鐘の音 聞けば何時も子規忌かな」(茨木市 蒼龍さん)
    「子規忌にて天までとどけ球ひとつ」(大阪市東淀川区 淀川ペンギンさん)
    「子規の忌に隣の寝顔 綺麗に見え」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
    「子規の日 皆で競うや吟行会」(神戸市垂水区 ますきさん)

    「残る蚊に刺され油断のありしかな」(三田市 キロマルさん)
    「十五夜のうさぎがくれたうまい餅」(神戸市北区 たけしさん)
    「里帰り友と語るや秋彼岸」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「御先祖様 彼岸まいりも行けなくて」(豊岡市 あきひめさん)
    「ぞろぞろと蟬に群がる蟻の山」(姫路市 みよこさん)
    「子規想い詠人知らずの句を投ず」(守口市 守口のタヌキさん)
    「秋来ても焼いた秋刀魚はウナギなみ」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「古稀越えた我に近づく蚊を叩く」(川西市 心はいつも青春さん)
    「イガ栗で遊ぶ愛犬 鼻まっか」(赤穂市 アンちゃんさん)
    「夕方の秋刀魚の煙 幻か」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
    「ブドウ狩りムラサキ食べて黄緑へ」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「昼暑く朝晩涼し風は秋」(三田市 ひろちゃんさん)

    コメンテーターの小玉さん選んだ句は、
    「つばめ去り朝はひんやり白露かな」(池田市 うさこさん)
    「指を折り十七文字に子規偲ぶ」(川西市 心はいつも青春さん)
    「刈り田にて寂しく立つは案山子かな」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)

    ゲストの三門さんが選んだ句は、
    「ようやくに朝晩涼し子規忌かな」(池田市 うさこさん)
    「すすき摘み母に届けるお月見に」(神戸市北区 マーブルさん)

    大森先生が選んだ句は、
    「ジョギングの脛に弾ける白露かな」(三田市 キロマルさん)
    「露にぬれ草抜く少しだけ元気」(姫路市 さくら草さん)
    「掃除終え濡れし靴脱ぐ朝の露」(姫路市 みよこさん)
    「空破れて露間に架かる虹の橋」(守口市 守口のタヌキさん)
    「白露の涙か星のごとく果つ」(三田市 インコ・ママさん)
    「三角ベースの子ら露を蹴散らし」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)

    「子規忌なり柿を大きく絵手紙に」(姫路市 さくら草さん)
    「子規忌思う入試に出たる三絶句」(姫路市 みよこさん)
    「子規の句をヘチマに刻み偲ぶ夜半」(箕面市 箕面のとしジィさん)
    「列島の空気変わりて子規忌かな」(三田市 インコ・ママさん)
    「野球出来ることみられること子規忌」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
    「コロナ禍に柿しぶきくか子規忌かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)

    「秋の夜 戻り鰹と ぬる燗と」(草津市 グリーゼ581さん)

    今週の特選句は、

    「露浴びた ごうやを一つ収穫す」(姫路市 姫路の夢太郎さん)

    次回のお題は涼風」「長夜」「雑詠で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    講評 大森保延さん
    昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
          文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
          辯天宗文化部の発展に寄与。
    平成7年  大和礼法弁才御流興隆。
    平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
    平成21年
     〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。