12月28日のお題は「歳暮」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「神の御饌歳暮の熨斗の品並ぶ」
「真っ先に蓮根届く歳暮かな」
「歳暮にそえてお形見送りけり」
妙音新聞からは
「慈祥猊下へあふるる感謝 年の暮」(富山市 國見由利子さん)
「平成の年顧りみる冬日かな」(伊勢市 岩本彩さん)
「尼寺の歳暮の鯉や池跳ねり」(志摩市 仲谷陽子さん)
「ありがとう好きな言葉で年の瀬を」(高槻市 溝畑恵美子さん)
今週の上田秋成の句は
「空闇し人の渡絶に雪あらし」(漁焉)
「碁の負けを女房にからん年の暮」(無腸)
「銭かねを宿してねせて年ぞ守」(青蕪)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「歳暮菓子 朗読仲間の笑みこぼれ」
「板粕の香る水屋や年の暮れ」
あっきんの句は、
「師へ歳暮 心ばかりの気持ちかな」
「バタバタと年の瀬感じ朝が来た」
コメンテーター西村さんの句は、
「普段とは違う食卓 歳暮かな」
「大掃除 待ってましたと雪が降る」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「一年のしまいかざるや歳暮かな」(茨木市 蒼龍さん)
「歳暮には届けて欲しい商品券」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「お歳暮やそろそろ寒さ感じられ」(淡路市 お散歩おじさん)
「お歳暮や貰って嬉し郷の味」(神戸市垂水区 ますきさん)
「あれこれと選ぶ感謝のお歳暮」(姫路市 みよこさん)
「お歳暮は大人の知恵のクリスマス」(神戸市垂水区 チョイ丸親父さん)
「上司への歳暮今年も妻頭痛」(赤穂市 風ちゃんさん)
「賑わうやサッカー試合 冬日和」(神戸市垂水区 ますきさん)
「一年の世相示す一文字よ」(神戸市北区 たけしさん)
「飛び違え一羽群れ追う寒雀」(交野市 星のブランコさん)
「なんやかや榧の実拾い独り言」(篠山市 まさ・あっこさん)
「言い訳に重ね着してると君は言う」(揖保郡 斑鳩の王子さん)
「ためしづき京都のまちをつつみけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「リスの頬ふくらましての冬準備」(茨木市 金龍五色さん)
「お歳暮は大人の知恵のクリスマス」(神戸市垂水区 チョイ丸親父さん)
「上司への歳暮今年も妻頭痛」(赤穂市 風ちゃんさん)
出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
寺谷さんが選んだ句は、
「湯たんぽを取り合う孫の冬休み」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
あっきんが選んだ句は、
「ありがとう贈る言葉で お歳暮を」(明石市 レモントマトジュースさん)
「掃除して筋肉痛の寝正月」(篠山市 まさ・あっこさん)
大森さんが選んだ句は、
「お歳暮に一年の労ねぎらう日」(神戸市北区 たけしさん)
「毎年の歳暮選びに店はしご」(赤穂市 アンちゃんさん)
「友帰省うさぎあずかる歳暮れ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「平成の御代最後なる年の暮」(姫路市 みよこさん)
「酔いつぶれベンチで眠る年の暮れ」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「冬花火 明るい未来照らす灯に」(淡路市 お散歩おじさん)
「一年の計果たせずにもう師走」(神戸市垂水区 さくらそうさん)
「午前2時 雪へと変わるイブの夜」(松原市 まさひとさん)
今週の特選句は、
「除夜の鐘ゴーンは金と共に去り」(交野市 星のブランコさん)
「あの人も亡くなりしかな歳暮無し」(茨木市 金龍五色さん)
「猪の年と言えどゆっくり歩みたい」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
次回のお題は「元日」「雑詠」で募集します。
そして来年からは、向井去来について勉強します!
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。