マダニは、厳密には昆虫ではなく、クモなどに近い生物です。
イエダニと違って、雑木林や草地、畑や民家の庭など、自然界にごく普通に生息しています。
しかし、人や野生動物に咬みついて血を吸うという特徴は同じです。
このマダニに咬まれると、
「日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)」
「重症熱性血小板減少症候群(じゅうしょうねつせい けっしょうばんげんしょう しょうこうぐん)」
「つつが虫病」
などの、発熱を伴う感染症を引き起こす恐れがあります。
最悪の場合、命の危険につながる恐れもあります。
近年、兵庫県ではマダニの活動が活発になる春から秋にかけて、こうしたダニを媒介とした感染症が増加傾向にあり、感染地も拡大しています。
秋の行楽シーズンが本格化するこれからの時期、キャンプやハイキング、農作業など野外で活動するときは、予防対策が必要です。
◎肌を露出しないような衣類を着用しましょう。
長袖・長ズボンや靴・手袋のほかにも、首にタオルを巻いたり、足首をしっかり覆う靴下を着用しましょう。
◎虫よけ剤を、しっかり使いましょう。
帰宅後は、入浴や着替えをして、マダニに咬まれた場所が無いか、しっかりチェックしましょう。
もしマダニに咬まれたら、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関で処置してもらいましょう。
マダニに咬まれたら、2~3週間は体調の変化に注意して、発熱などの症状が出た場合は、すぐに医療機関で診断を受けて、マダニに咬まれたことを伝えてください。
ところで、今年6月以降、外国船が入港する港で発見されて、世間をお騒がせした「ヒアリ」ですが、港以外の地点では、発見の報告はありません。
行政機関にも、不安を感じた住民からアリが持ち込まれましたが、全て在来種のアリでした。
逆に殺虫剤や「ベイト剤」といわれる毒の餌などを撒きすぎると、在来種のアリがその地域から絶滅する恐れがありますので、むやみに撒かないでください。
コーナー提供:
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