今回のお題は「冬の雨」「漱石忌」でした。
まず、大森さんの句からご紹介します。
「冬の雨 登山日和の瞬時待つ」
「冬の雨たまわる晴れ間ロープウェイ」
「読み耽る心の青春漱石忌」
「漱石忌句集は最終章となる」
妙音新聞からは
「音のして本を閉じたる冬の雨」(四日市市 北山紀美さん)
「冬の雨 君に会えたる日の教会」(日高郡 伊藤秀一さん)
「裏庭に猫の大声 漱石忌」(岩出市 吉益宜子さん)
「俳人の忌の多き月 冬の雨」(五條市 馬場廣道さん)
つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
「昨日しぐれ今日又しぐれ行く木曽路」(夏目漱石)
「雪の日や火燵をすべる土佐日記」(夏目漱石)
「いろいろの時雨は過ぎて冬の雨」(正岡子規)
「朝顔や君いかめしき文学士」(正岡子規)
まず寺谷さんの句は、
「だらだらと渋滞続く冬の雨」
「漱石忌 青空文庫 寝れぬ夜」
アッキンの句は、
「冬の雨 やがて雪へと変わりゆく」
「握りしめ千円札と漱石忌」
アルミカン高橋さんの句は、
「冬の雨 外に出る気になれないよ」
アルミカン赤阪さんの句は、
「漱石忌 湯船につかるオフロン巡り」
続いて今週のリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「舞う落葉しずめ色なき冬の雨」(八尾市 ゴンちゃんさん)
「冬の雨 改札に傘もつ母がおり」(泉大津市 一九さん)
「朝起きて 古傷痛む 冬の雨」(豊中のセキセイインコさん)
「冬の雨 急いで帰る酔っぱらい」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「鉛色 空遣る瀬無く 冬の雨」(篠山市 まさ・あっこさん)
「冬の雨 二人を結ぶ かすがいに」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「満開の山茶花憎し 冬の雨」(淡路市 お散歩おじさん)
「風がやみ わが心には冬の雨」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「灰色が景色かき消す冬の雨」(守口市 守口のタヌキさん)
「本閉じて耳すます外 冬の雨」(姫路市 みよこさん)
「猫いだき坊ちゃん見えし漱石忌」(八尾市 ゴンちゃんさん)
「吟行の句作品評 漱石忌」(神戸市垂水区 ますきさん)
「ナツメ石 野良猫集う冬の夜」(守口市 守口のタヌキさん)
「近ごろはアンドロイドで漱石忌」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「漱石忌 路地のドラ猫甘え来る」(姫路市 みよこさん)
「則天去私 我も目指すや漱石忌」(神崎郡 としおさん)
それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。
大田先生は
「粉雪が日に溶けて降る冬の雨」(神戸市北区 たけしさん)
「漱石忌 ぼっちゃん意外にほほえんだ」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
アルミカン高橋さんは
「百年の憂鬱晴れぬ漱石忌」(篠山市 まさ・あっこさん)
アルミカン赤阪さんは
「冬の雨 愛しき人を連れ去りぬ」(神崎郡 としおさん)
吉川さんは
「深酔いの頭を冷やす冬の雨」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
寺谷さんは
「退社時や寒さ身に染む冬の雨」(神戸市垂水区 ますきさん)
「古本に青草匂う漱石忌」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
そして今週の特選句は
「終電や人ちりじりに冬の雨」(交野市 星のブランコさん)
「わがはいに似たるねこ見る 漱石忌」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
でした!
次回のお題は「水鳥」「冬木立」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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