先週末は、西日本各地で記録的な豪雨となって大きな被害が出ました。
こうした時に、車の運転で気を付けないといけないのが、車の水没事故です。
車はある程度の冠水や浸水に耐えられるように設計されています。
豪雨などで発生した深い水たまりでも、ある程度走行できるのはそのためです。
しかし、一般的に走行可能とされる水深は、一部のオフロードタイプの4輪駆動車を除けば、ドアの下端、つまり車の床面が浸からない程度となります。
ですから、集中豪雨などで発生する冠水した道路の走行には注意が必要です。
アンダーパス(立体交差道路のひとつ)や、道路がえぐられている電車ガード下の道路といった、スリバチ状の道路に水たまりが発生している場合は、絶対に入らず引き返しましょう。
水たまりは、見た目だけでは水深を測ることができないので、いざ進入してしまうと思いのほか深いことがあります。
ところが車の床面以上の水深であっても、ただちに浸水はしません。
そのため、危険を察知するころには、車が浮いて前後に動かなくなり、エンジンの吸気口が水を吸ってしまったり、排気管が水圧で塞がれてエンジンが停止してしまいそのまま立ち往生という最悪の結果にもつながりかねません。万が一、車が冠水し車内にまで浸水してしまった場合は、すぐに車を止めて、慌てずにエンジンを停止させましょう。
その上で、いきなり車の外に出て水たまりに入るのではなく、水深を測りながら、ゆっくりと足をついて、進んできた方向とは逆の、元来た道に歩いて避難しましょう。
水たまりが濁っている場合は道路の状況がわからないため、マンホールのふたが外れていたりすることもありますので、一歩一歩、確かめながら歩くことが大切です。車両は水が引くまで放置するしかありませんので、その旨をJAFなどに連絡してください。
また水が引いたからといって、車に乗り込んでエンジンを掛けると破損や感電の危険がありますので、絶対にやめてください。
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- 暑いですねえ!