8月10日のお題は「初秋」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「初秋やまだ冷房に身をあづけ」
「盆踊り師匠は腰痛加療にて」
「初秋や五條は星の町といふ」
妙音新聞からは
「朝の日の差し込むあたり秋初め」(四日市市 北山紀美さん)
「炎天下 小学生の列 無口」(奈良市 広瀬洋子さん)
「厳しさを背中でさとる残暑かな」(茨木西RC 角谷真枝さん)
「山を背に広がり白き蕎麦の花」(茨木西RC 上田静さん)
今週は上田秋成と与謝蕪村の句をご紹介します。
「破れ鉦のなく声に秋の夕かな」(無腸)
「初秋や余所に灯見ゆる宵の程」(蕪村)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「初秋を待ちわびて汗ぬぐう日々」
「三十度でも涼しいと感じおり」
アッキンの句は、
「初秋の夜道の散歩 風感じ」
「夏料理 父へ振る舞う誕生日」
アルミカン赤阪さんの句は、
「初秋とはいつかと思う ここ最近」
アルミカン高橋さんの句は、
「初秋を食欲増した理由にし」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「初秋や また来年と孫帰り」(篠山市 まさ・あっこさん)
「朝涼し初秋めいて虫の声」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「初秋の風が吹いてる田舎道」(赤穂市 みるくさん)
「初秋の友のスカーフうす紫」(姫路市 さくら草さん)
「初秋や選んだ本を枕にし」(姫路市 みよこさん)
「初秋や仏壇前が賑やかに」(淡路市 お散歩おじさん)
「マスカット頬張る家族の秋談義」(守口市 守口のタヌキさん)
「小児科へ夾竹桃の角回り」(交野市 星のブランコさん)
「本年も帰れぬままの残暑見舞い」(奈良市 法隆寺の鐘さん)
「夕立ち後に墓へと参る三世代」(篠山市 まさ・あっこさん)
「お日さまに挑むよに咲く さるすべり」(赤穂市 みるくさん)
「空高く蝉の合唱 響きけり」(神戸市垂水区 ますきさん)
「紙籠 一筆供えて父偲う」(姫路市 みよこさん)
「散歩道 秋の七草 見え隠れ」(淡路市 お散歩おじさん)
「水出しの煎茶に涼をもとめけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「立秋で少し緩やか険し顔」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「城崎の外湯めぐりと秋の風」(守口市 守口のタヌキさん)
出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
大田先生が選んだ句は、
「初秋にて ひぐらしの声 聞こえくる」(神戸市北区 たけしさん)
「水やりを欠かさずキューリまだ元気」(姫路市 さくら草さん)
アルミカン高橋さんが選んだ句は、
「初秋の合図見つけて小躍りす」(松原市 スイカジュースさん)
「予報士が眉間にシワの暑さかな」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
アルミカン赤阪さんが選んだ句は、
「散歩道 初秋の風 頬を撫でる」(神戸市垂水区 ますきさん)
「盆休み疲れは増えし金減りし」(赤穂市 風ちゃんさん)
吉川さんが選んだ句は、
「絵はがきや初秋の朝にとどきけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「炎天下 汗と涙の熱戦を」(神戸市北区 たけしさん)
寺谷さんが選んだ句は
「水面に映る花火の万華鏡」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「水面に映る花火の万華鏡」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
今週の特選句は、出演者の皆さんが選んだ句をすべて対象といたします。
次回のお題は「茄子」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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