先日5日に近畿地方を直撃した台風21号は、第二室戸台風以来という強い勢力のまま上陸して、各地に大きな被害を残しました。
台風とは、東経180度より西の、北太平洋や南シナ海で発生します。
例年、7月から9月にもっとも多く発生しますが、今年は7月末までに平年を上回る12個が発生し、20号に達するのは、1971年に次ぐ、過去2番目の早さとなりました。
ちなみに1年間でもっとも多くの台風が発生したのは1967年で、なんと台風39号まで発生しました。
今年、台風の発生数が多い理由としては、
・台風が主に発生するフィリピン沖の海面水温が平年より高く、台風が発生するのに適した温度になっている。
・本来ならインドなどに雨季をもたらす「アジア・モンスーン」が、平年より強く西から吹いていて、太平洋高気圧の縁を流れる東風と合流して、台風発生のきっかけになっている。
など、様々な条件がそろっていることが指摘されています。
これからは、本格的な台風シーズンに突入します。再び、21号のような台風が発生しないとも限りません。予断を持たず、気象情報などの確認をしっかりとしておきましょう。
また、台風による被害で結構多いのが、
「田畑や河川へ様子を見に行って、川や用水路に落ちる」
雨で増水した川や用水路は、境界が見えにくくなるので、誤って転落する危険が高くなります。
台風接近時には、こうした行動は、絶対にやめましょう。
またベランダや庭に置いてあるもの(バケツや物干し竿など)は、飛んでいくと凶器になります。
事前に屋内へ収納しておきましょう。
そして、自治体から避難情報などが発表された時は、速やかに状況に応じた避難行動を始めてください。
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