18日のお題は「若菜」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「七草やさても用意の籠を持ち」
「佛の座 若菜といふも少し開け」
「賑わいを待つさくら山 若菜摘む」
妙音新聞からは
「名を全て言えぬ七草粥食す」(四日市市 北山紀美さん)
「若菜入れ煮立つ厨よ子等元気」(日高郡 伊藤秀一さん)
「若菜摘みペンペン草も籠に入れ」(堺市 河内紀雄さん)
「若菜摘む川のほとりに歩を進め」(柏原市 永味啓子さん)
今週の向井去来の句は、
「若菜摘み敷物やらうさん俵」
「老の身に青みくはゆる若菜かな」
「ひとり寝も能き宿とらん初子日」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「若菜にも誕生花のある暦かな」
「恩師より名文来たる小正月」
あっきんの句は、
「若菜野の天ぷら食す ぬる燗と」
「初打ちで90台を今年こそ」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「胃もたれを若菜のおかゆ いやす冬」(神戸市北区 たけしさん)
「若菜摘む風は冷たく頬を刺し」(淡路市 お散歩おじさん)
「若菜ゆへ香りと供に粥食す」(赤穂市 風ちゃんさん)
「戯れに雪にふられて若菜摘み」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「若菜食べ無病息災 願いしや」(神戸市垂水区 ますきさん)
「散歩する犬も若菜にクンクンす」(松原市 クッキーモンスターさん)
「庫裏の朝 菜粥の湯気と僧の息」(守口市 守口のタヌキさん)
「竹灯篭 一つ一つに願い込め」(揖保郡 斑鳩の王子さん)
「ゆずり葉を下さる方の想い込め」(篠山市 まさ・あっこさん)
「誰に会うために独りで冬の山」(交野市 星のブランコさん)
「すかんぽをやっと見つけて山笑う」(松原市 まさひとさん)
「恵比寿さん韋駄天さんと足比べ」(茨木市 金龍五色さん)
「出初式 放水賑わう港街」(神戸市垂水区 ますきさん)
「初弘法 五大明王 揃い踏み」(守口市 守口のタヌキさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
コメンテーターの小玉さんが選んだ句は、
「雪国の移動販売 過疎の村」(赤穂市 風ちゃんさん)
あっきんが選んだ句は、
「葉ぼたんが手足を伸ばし春三昧」(神戸市中央区 さくらそうさん)
大森さんが選んだ句は、
「若葉摘む かがむ老母の長い影」(神戸市中央区 さくらそうさん)
「去年より目をつけし野の若菜摘む」(篠山市 まさ・あっこさん)
「若菜粥 振舞う巫女の所作可愛い」(姫路市 みよこさん)
「震災の鎮魂の火よ いつまでも」(神戸市北区 たけしさん)
「神妙に娘と私 厄払い」(赤穂市 アンちゃんさん)
「慎しや去来の墓に枯葉舞う」(姫路市 みよこさん)
今週の特選句は、
「草餅や若菜の頃の香り良さ」(淡路市 お散歩おじさん)
「苦味より若菜の味の面白さ」(茨木市 金龍五色さん)
「スーパーや若菜はパックに入りけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「竹灯篭 二十五年の想い込め」(たつの市 悪魔の囁きさん)
「ソフルーザ われも実験されにけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
でした!
次回のお題は「小正月」「左義長」「雑詠」で募集します。
そして来年からは、向井去来について勉強します!
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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