25日のお題は「小正月」「左義長」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「去年の護符華やぎ保ち左義長に」
「左義長の火のあかあかと顔見知り」
「大左義長竹筒の酒餅もやけ」
妙音新聞からは
「納めの日 神の加護に感謝して」(河内長野市 山添ますゑさん)
「うかうかと過ごし七十七の春」(八尾市 向垣朝加さん)
「無事祈り納めるものに写経筆」(奈良市 辰巳ミツ子さん)
「若き母ひとめひとめの毛糸玉」(練馬区 北星関子さん)
今週の向井去来の句は、
「柳などあまたぞ寒の初時雨」
「いそがしや沖のしぐれの真帆かた帆」
「尾頭のこころもとなき海鼠哉」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「小正月やっと愛車の洗いぞめ」
「とんど焼く社務所新たに木の香り」
あっきんの句は、
「小正月 湯船に浸かる首深く」
「美と聞くとナッツ頬張る節分に」
「左義長の火勢いよく今年こそ」
コメンテーターの西村さんの句は、
「思いだす大人と言われ小正月」
「左義長や火の粉の踊りジルバかな」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「どんど焼き お空の雲も恐れなし」(淡路市 お散歩おじさん)
「さぎちょうで竹も弾ける夢もまた」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「お飾りをどっと燃やして左義長に」(茨木市 金龍五色さん)
「お習字の上達願う どんど焼き」(篠山市 まさ・あっこさん)
「琴の音に盆梅かおる枯山水」(守口市 守口のタヌキさん)
「小年には小豆の匂い部屋満」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
「小正月 孫に小遣い ねだられる」(赤穂市 風ちゃんさん)
「ずるずると粥をすするや小正月」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「あずき粥 妻は知らないまま今も」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「天粥を啜る夫婦の小正月」(姫路市 みよこさん)
「予定書き元号書けぬ新手帳」(守口市 守口のタヌキさん)
「足の位置 炬燵の中で鬩ぎ合い」(揖保郡 斑鳩の王子さん)
「春炬燵ちょこんと二つあるみかん」(松原市 ぬしかんさん)
「けやり声 凛と響いて火消さん」(茨木市 金龍五色さん)
「おしどりや付かず離れづ楽しげに」(淡路市 お散歩おじさん)
「咲き初めたらしいいつもの あの梅だ」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「ままならぬことの多さよ冬銀河」(交野市 星のブランコさん)
「新日記 心正して一ページ」(堺市 のりおさん)
「初恵比須 後片付けの音響く」(姫路市 みよこさん)
「木蓮のビロードのがく咲き支度」(高槻市 ひろりんさん)
「鍋焼きに鏡開きのひとかけら」(神戸市中央区 さくら草さん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
コメンテーターの西村さんが選んだ句は、
「左義長で友のアルバム見送りす」(赤穂市 アンちゃんさん)
「年賀状 当たり確認 小正月」(松原市 マロンクリームさん)
寺谷さんが選んだ句は、
「福袋 小正月の運試し」(神戸市北区 たけしさん)
「ペアルック縁側ネコと日向ぼこ」(赤穂市 風ちゃんさん)
あっきんが選んだ句は、
「どんど焼き大きくふくらむ餅と夢」(守口市 守口のタヌキさん)
「小豆粥 二日酔いでもお代りし」(淡路市 お散歩おじさん)
大森さんが選んだ句は、
「左義長に新元号の幸願う」(赤穂市 風ちゃんさん)
「鼻唄の鉋始めの古稀の父」(篠山市 まさ・あっこさん)
今週の特選句は、
「吉野川 等間隔にどんど焼き」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「成人の夢を新たに若人よ」(神戸市北区 たけしさん)
でした!
次回のお題は「梅」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
コーナー提供