5月24日のお題は「鮎」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「紀の川の鮎を釣べく老いてなほ」
「道の駅 紀の川添ひや鮎の寿司」
「鵜飼船 遠目に舞妓の火影かな」
妙音新聞からは
「鵜松明急に荒れる水面の炎」(練馬区 北星関子さん)
「語りかけ いとおしさ増す花苺」(奈良市 廣瀬洋子さん)
「母の日や体重計の母を見る」(吹田市 土山能孝さん)
今週の向井去来の句は
「山間に鵜舟や下ス火のカチう」
「見物の火にはぐれたる歩行鵜哉」
「石垢に猶くひ入るや淵の鮎」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「鮎と聞き錦の予約 手帳繰る」
「オリーブの花ひっそりと初夏の丘」
あっきんの句は、
「頭から若鮎かぶり日本酒と」
「ゴルフ場 羽虫現れ無視しとく」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「四万十の落ちあゆとりをなつかしむ」(神戸市須磨区 きょうこさん)
「ラジオより鮎解禁の知らせ聴く」(加西市 えつこさん)
「鮎きらり川のせせらぎ緑風」(神戸市中央区 さくら草さん)
「急流の合間を縫って鮎踊る」(交野市 星のブランコさん)
「令和から鵜飼お披露目十代目」(赤穂市 風ちゃんさん)
「焼き鮎や睨み顔する怖さかな」(淡路市 お散歩おじささん)
「揖保川の流れに浸かり鮎を狩」(姫路市 みよこさん)
「吉野川 若鮎ねらいし太公望」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「口いっぱい鮎の塩焼き親子族」(豊中市 まっ赤なトマトさん)
「奥座敷 貴船の川床 鮎づくし」(守口市 守口のタヌキさん)
「野ばら咲き独り占めするプチ散歩」(淡路市 お散歩おじさん)
「青草や和歌山と奈良とも光れ」(姫路市 大島屋さん)
「向き合えば微笑み返す立ち葵」(交野市 星のブランコさん)
「せせらぎにゲンジボタルのルミナリエ」(守口市 守口のタヌキさん)
「浴衣丈 歳に合ってき見た目よし」(長岡市 ひろしさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
コメンテーターの重里さんが選んだ句は、
「遠来の友も喜ぶ鮎料理」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
ゲストの三宅さんが選んだ句は、
「焼き鮎の目を見ず頭かぶり付く」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
寺谷さんが選んだ句は、
「一斉に小鮎放流Are you ready」(守口市 しんきいってんさん)
「星空に蛙の恋の歌奏で」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
あっきんが選んだ句は、
「串さされ炎にゆられ鮎踊る」(赤穂市 アンちゃんさん)
大森先生が選んだ句は、
「四万十の流れ竿差す鮎の群」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「鮎釣りや大川賑わう解禁日」(神戸市垂水区 ますきさん)
「蝸牛 雫直撃 目をつむり」(守口市 しんきいってんさん)
「五月場所 小兵の枝に大歓声」(赤穂市 風ちゃんさん)
「渦潮を渡りて届く友が枇杷」(姫路市 みよこさん)
「新緑や兄弟対決さあいかに」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
今週の特選句は、
「一斉に小鮎放流Are you ready」(守口市 しんきいってんさん)
「星空に蛙の恋の歌奏で」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「茶柱が立った湯呑みをそっと代え」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「一回戦 智弁対決 夢のよう」(明石市 ほーちゃんパパさん)
でした!
次回のお題は「朝顔」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
コーナー提供