「国民安全の日」とは、国民一人一人が、生活のあらゆる面で安全の確保について考え、火災や交通事故、さらには産業災害まで、その発生を防止するために意識を高めようということで、制定された日です。
名前だけ聞くと、なんだか最近の国際情勢を受けて制定された日のように思えますが、実は、昭和35年に制定された、歴史のある啓発運動の日なんです。
今回は「生活の安全」の中から、近年注目されています「自転車事故への備え」について焦点を当ててみると・・・
令和3年中の兵庫県下での自転車関係の事故は、過去10年と比べると減少傾向にありますが、それでも4,344件にも上り、人身事故全体の
25.7%を占めています。
そして最近は、自転車事故による高額の賠償の問題が話題になっています。
有名な事故では、兵庫県で、小学生の少年が運転する自転車が、歩行中の女性と衝突。女性が意識不明となった事故で、平成25年、神戸地裁が約9500万円の損害賠償を保護者に命じる判決がありました。
こうしたことから最近は、自転車保険が話題になっています。
兵庫県では、平成27年に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が制定され、自転車保険への加入が義務付けられています。
自転車保険は、専用の保険もありますが、
・すでに加入している火災保険に特約で付け加えられている
・子どもさんが学校で入っている保険に含まれている
こともありますので、まずはしっかり確認してください。
自転車は誰でも気軽に乗れる乗り物ですが、人とぶつかれば車と同じく「走る凶器」となります。万が一に備えて、自転車損害賠償保険には、必ず加入しておきましょう。
そして「そもそも」ですが、マナーを守って運転しましょう!