近い将来に発生が予想され、大きな被害が想定される「南海トラフ地震」。
このような大きな地震が起きた時のリスクの1つが「家具の転倒」です。
消防庁によると、阪神・淡路大震災で震度7を記録した地域では、住宅の全半壊をまぬがれたにもかかわらず、全体の約6割の部屋で家具が転倒して部屋全体に散乱したというデータがあります。
それも、ただ倒れるだけではなく、食器棚などは中の食器が飛び出して散乱したり、冷蔵庫やピアノが移動しテレビや電子レンジが飛んでいくという、信じられないような現象が報告されています。
そこで家庭内における地震対策として「うごく」「たおれる」「とぶ」「おちる」「われる」ものへの対策が重要です。
タンスやテレビ、テレビ台、パソコン、何段にも積まれた棚などは「うごく」「たおれる」「とぶ」危険があります。
こうしたテレビ、パソコン類は、転倒や落下を防止するため、金具を使ったり、耐震マットを貼り付ける、などして固定しましょう。
他にも天井から吊された照明器具は「おちる」危険があります。こうしたものは、チェーンや紐で支えを増やして、強度を高めておきましょう。
また窓ガラスなどは「われる」危険があります。
こうしたガラス類は、表面に飛散防止フィルムを貼り付けることで、ガラスが割れても、破片が飛び散りにくくすることが出来ます。
こうしたちょっとした対策をするだけで、被害をぐんと減らすことに繋がります。
ぜひ家庭内やオフィス内で、今できることに取り組んでみてください。