9月21日のお題は「豊の秋」「雑詠」でした。
まず最初に、大森さんの句からご紹介します。
「乱れなき穂先に豊の秋は来し」
「庭栗の出来も不出来も豊の秋」
「豊かなる石榴はじけて文人画」
妙音新聞からは
「豊の秋赤子うっすら見へ初むや」(八尾市 向垣朝加さん)
「豊の秋 野山のめぐみ籠一杯」(大阪市 本田清さん)
「浮世絵の田圃にアート豊の秋」(福岡市 永野久美子さん)
「庭先に季をはこび来て吾亦紅」(橋本市 植山朝子さん)
今週の上田秋成の句は、
「何もゝゝ秋詠め也須磨の里」(無腸)
「あすは新なめ奉る日なりとて一ざと打賑へり 今年なん豊の秋にてよろず打ほてりてたのしげなり 祭餅それか夜寒の粥ばしら」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「近江富士のぞむ工場 豊の秋」
「豊後路の小さき城下にいわし雲」
あっきんの句は、
「芳醇の一口含む豊の秋」
「男より秋の蚊好かれ何箇所も」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「黄金の頭垂れるや豊の秋」(神戸市垂水区 ますきさん)
「豊の秋わが小庭にもスズメ来て」(姫路市 さくら草さん)
「昼カラス夜鹿追いて豊の秋」(豊岡市 ブタのブーさん)
「豊の秋 豊作願う稲の穂に」(神戸市北区 たけしさん)
「豊の秋 錦小路の人と食」(守口市 守口のタヌキさん)
「稲穂刈る祭り囃子と豊の秋」(神戸市西区 スレッガ~3回さん)
「老夫婦 里山守り豊の秋」(神戸市垂水区 チョイ丸親父さん)
「里山でイガ栗ふんで豊の秋」(赤穂市 アンちゃんさん)
「道の駅 選ぶに困る豊の秋」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「豊の秋 日本文化が泣いている」(大阪市淀川区 般若さん)
「豊の秋 遠くに聞こゆ笛太鼓」(姫路市 みよこさん)
「鰯雲なにか祈ってしまいそう」(姫路市 さくら草さん)
「節電やアウトドアでの知恵を出し」(淡路市 お散歩おじさん)
「この場所に また競い咲く彼岸花」(篠山市 まさ・あっこさん)
「中秋の名月すくう小さな手」(守口市 守口のタヌキさん)
「お彼岸に先祖に報告 墓仕舞」(赤穂市 風ちゃんさん)
「歓声の元をたどれば運動会」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「墓参り突然咲きし彼岸花」(大阪市淀川区 般若さん)
「流れゆく川いっぱいに鰯雲」(姫路市 みよこさん)
「飯高のひやし湯寒し彼岸かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
ゲストの小笠原さんが選んだ句は、
「栗ごはん松茸添えて豊の秋」(淡路市 お散歩おじさん)
「炭火焼き食欲そそる初秋刀魚」(神戸市垂水区 ますきさん)
ゲストの山田さんが選んだ句は、
「豊の秋 台風負けぬ育つ実よ」(赤穂市 アンちゃんさん)
「歌姫は花火と共に去っていく」(大阪市天王寺区 ニガウリさん)
コメンテーターの小玉さんが選んだ句は、
「明日香路や すずめ飛びかい豊の秋」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
寺谷さんが選んだ句は
「一人旅 本と車窓の豊の秋」(篠山市 まさ・あっこさん)
「ラジオかな秋の夜長のパートナー」(神戸市西区 スレッガ~3回さん)
あっきんが選んだ句は
「あっきんは新酒期待の とよの秋」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
今週は、出演者の皆さんが選んだ句を全て特選とさせていただきました。
次回のお題は「蕎麦の花」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
コーナー提供