8月16日のお題は「秋の風」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「台風の木々静かなり雨は降る」
「昼寝覚めふと通り過ぐ秋の風」
「秋の灯閉ざすつもりの本にまた」
妙音新聞からは
「お百度の背に風寄り来初秋かな」(富山市 國見 由利子さん)
「風涼し本をめくりて昼さがり」(四日市市 北山 紀美さん)
「桑の蔭昏きにひそむ初秋か」(藤井寺市 竹村 智巳さん)
今週は、向井去来と松尾芭蕉の句をご紹介します
「夕ぐれは鐘を力や寺の秋」
「八月や潮のさばきの山かづら」
「縄ならぶはや初秋の日数かな」
「朝あらしあたまの上を渡り鳥」
今週の寺谷さんの句は、
「旅客機の爆音しきり秋の風」
「夏台風 去年の教訓 鉢固定」
あっきんの句は、
「台風に振り回されて無理帰宅」
「秋の風 蒸し風呂状態 吹き飛ばせ」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「秋風や山の香届く古民家に」(赤穂市 風ちゃんさん)
「秋の風スズ虫ひぐらし出番まつ」(豊岡市 ブタのブーさん)
「秋風を微か感じる窓辺にて」(加西市 えつこさん)
「食欲を秋風乗せて おなかがグー」(赤穂市 アンちゃんさん)
「友達と釣り糸垂れし秋の風」(神戸市垂水区 ますきさん)
「甲子園 母校さみしや秋の風」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「杜の朝しずかに木々を秋の風」(姫路市 みよこさん)
「夕方の散歩も楽し秋の風」(淡路市 お散歩おじさん)
「タイガース借金抱え秋の風」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「雲かわり薄くて遠い秋の風」(茨木市 蒼龍さん)
「サンダルの隙間感じる秋の風」(神戸市 けいさん)
「洗濯物 取り入れ時の秋の風」(池田市 うさこさん)
「お盆だま あげてふところ秋の風」(茨木市 にっしゃんさん)
「無花果の脹よかなる実 甘味かな」(加西市 えつこさん)
「肘伝うソフトクリーム孫舐める」(たつの市 悪魔の囁きさん)
「朝焼けに不安と安堵 入り乱れ」(淡路市 お散歩おじさん)
「台風の行方気になる盆踊り」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「ひと雨の秋運ぶ野分けかな」(兵庫県多可郡 北はりまのムーミンパパさん)
「台風で渡せず終い お盆玉」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
「犬小屋に ころがる蝉を足でジャレ」(姫路市 みよこさん)
「熟れゴーヤ赤き歯を出し笑ってる」(豊岡市 ブタのブーさん)
「送り火と両親祖父母帰省する」(赤穂市 風ちゃんさん)
「水暑く残暑厳しく台風も」(茨木市 蒼龍さん)
「秋の風つれていってよこの暑さ」(大阪市西区 ちひろさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
誉田さんが選んだ句は、
「朝起きて窓を開ければ秋の風」(東大阪市 やすよさん)
福原さんが選んだ句は、
「夕焼けの母と唄った赤とんぼ」(赤穂市 風ちゃんさん)
小玉先生が選んだ句は、
「傘の先 蝉を助けて「蜘蛛の糸」」(高槻市 ひろりんさん)
大森先生が選んだ句は、
「孫帰り ひろーい部屋に秋の風」(平野区 気楽な隠居さん)
「喧噪も足跡も消え秋の風」(垂水区 ちょい丸親父さん)
「知り合いの旅立ちわびし秋の風」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「甲子園 聖地に響けユーフォニアム」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「お盆玉あげたい子は今はなく」(東大阪市 やすよさん)
「台風で息子と空けた一升瓶」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
「街明かり消して見上げる五山の灯」(守口市 守口のタヌキさん)
「弟に後はたくした甲子園」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「残暑にも負けず球児の夢つかめ」(赤穂市 風ちゃんさん)
「空蝉や夏を全う した証」(池田市 うさこさん)
今週の特選句は、
「秋の風 虫の音競う寂しさや」(兵庫県多可郡 北はりまのムーミンパパさん)
「焼香の列にそれぞれ秋の風」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「枝豆や仲良く語る酒の友」(神戸市垂水区 ますきさん)
でした!
次回のお題は「栗」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。