7月11日のお題は「滝」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「フィヨルドの滝幾條にかもめ飛ぶ」カナダ
「氷山の雪解の滝は高きより」カナダ
「滝つ瀬の畔ののれん鮎の宿」西脇
「髙き木の間に殿様の造り滝」栗林公園
妙音新聞からは
「滝開き白装束の姿なく」(鹿島郡 清水好子さん)
「苔の生す仏を祀る滝行場」(八尾市 淺井祥多さん)
「清流の涼なつかしく日々自粛」(奈良市 辰己ミツ子さん)
「天高くくの字くの字の山の滝」(綾部市 森本信太郎さん)
今週の藤岡玉骨の句は、
「つくり滝落として今日の客まうけ」
「滝のある風景夫人犬を曳き」
「滝飛沫飛んで御垣の竹柏濡らす」
「五輪塔据えこんこんと泉かな」
「みな湖へ向けてホテルの書寝椅子」
続いて今週の寺谷さんの句は、
「明け方に目覚めれば雨 滝のごと」
「恐ろしき梅雨もコロナも早く去れ」
あっきんの句は、
「ナイショット梅雨の晴れ間にゴルフかな」
「瀧自慢料理と合わせ味自慢」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「開ければ真っ直ぐに落つ滝の水」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「日本の川は滝だと思い知る」(交野市 星のブランコさん)
「滝百選 五感で味わう旅気分」(川西市 心はいつも青春さん)
「布引の滝も笑顔や山の旅」(淡路市 お散歩おじさん)
「涼やかに流れる滝や万願寺」(加西市 えつこさん)
「滝めぐりパワースポット鳥の声」(赤穂市 アンちゃんさん)
「大滝の目指して辿る箕面川」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「急登の備えできたり瀧見茶屋」(三田市 キロマルさん)
「絶妙なトークが楽しい滝トール」(草津市 滋賀のまー君さん)
「滝の音聴いて雅の京料理」(草津市 グリーゼ581さん)
「滝つぼの暴れ太鼓に虹かかる」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
「カップルのささやき消えた滝の前」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「滝しぶき全身に浴びリフレッシュ」(堺市 ミッチーさん)
「手を合わすご神体なり那智の滝」(池田市 うさこさん)
「玉羊歯を育てて滝が降らす雨」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「駅近の布引の滝涼求む」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「瀬音きき声掛け合って滝の道」(姫路市 みよこさん)
「滝の道手と手を繋ぐ孫と母」(堺市 ニコニコパンダさん)
「滝眺め寄席が恋しい崇徳院」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
「天の川夜空へ願い光る星」(神戸市北区 たけしさん)
「大和国 谷瀬の吊り橋揺れる夏」(守口市 守口のタヌキさん)
「鳥逃げり夕立雲を早やみつけ」(三田市 インコ・ママさん)
「もう御免災害もたらす暴れ梅雨」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「コロナより生命大事災害時」(草津市 滋賀のまー君さん)
「丸っぽのスイカ懐かし家族、老い」(高槻市 ひろりんさん)
「残暑での熱闘誓う甲子園」(赤穂市 風ちゃんさん)
「虹の歌子らといっしょに口づさみ」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
「誕生日朝からお祝いありがとう」(神戸市中央区 りぼんいちごさん)
コメンテーターの大田さんが選んだ句は、
「滝の音かすかに聞こえた山の道」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「カタツムリ元気に歩く嬉しげに」(茨木市 蒼龍さん)
コメンテーター大山さんが選んだ句は、
「滝の汗今日も笑顔で介助する」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
「間のぬけた鴉の声に梅雨つづく」(姫路市 みよこさん)
ゲストの中井さんが選んだ句は、
「滝流しそうめん孫と取り合いに」(赤穂市 風ちゃんさん)
ゲストの小山さんが選んだ句は、
「瀧ミストひんやり水音 光る虹」(神戸市北区 マーブルさん)
大森先生が選んだ句は、
「川遊び流れる滝が滑り台」(神戸市北区 たけしさん)
「名瀑や鳴神の如荒れ狂い」(守口市 守口のタヌキさん)
「遊覧船木の葉揺るごと大瀑布」(三田市 インコ・ママさん)
「深山の静けさ破る滝の音」(神戸市垂水区 ますきさん)
「滝行にコロナ退散 祈りけり」(茨木市 蒼龍さん)
「養老のしろいひとすじ静寂と」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
「豪雨来る情報行動 迅速に」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「夏草に埋もれて寂し遍路道」(淡路市 お散歩おじさん)
「白南風や再び目覚む新コロナ」(三田市 キロマルさん)
「朝漬の食卓彩る初茄子」(神戸市垂水区 ますきさん)
「豪雨後 束の間晴し蝉の声」(池田市 うさこさん)
今週の特選句は、
「マスクして作業をすれば滝の汗」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「生きている明日に望みを梅雨の空」(川西市 心はいつも青春さん)
次回のお題は「まつり・西瓜」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。