消防団とは、消防署で働いてる専門の消防士と違って、普段は会社員や自営業、主婦、学生などをしながら、いざ火事や災害が起こった時には、消防活動に取り組むという、非常勤の特別職公務員です。
兵庫県では平成29年4月の時点で、約4万2千人が、消防団員として地域の防災活動に携わっています。 女性消防団員も506人が活躍しています。
消防団の仕事は、主に
・消防士と連携して、火災の消火にあたる「消火活動」
・台風が近づいた時に、川の氾濫や崖崩れなどに備えて警戒にあたる「災害警戒活動」
・災害発生時の人命救助や避難誘導を行う「救助活動」
・被災地の復旧・復興のための活動
・防災パトロールや防火の広報を行う「災害予防活動」
・災害に備えた訓練や消防器具の点検
といった活動です。
阪神・淡路大震災や東日本大震災でも、地元の消防団員の皆さんによる消火活動や救助活動によって、たくさんの人の命が救われました。
将来の発生が懸念されている、いわゆる「南海トラフ巨大地震」に備えて、地域の防災力を高めるためにも、消防団の存在意義は高くなっています。
しかし最近は、全国的にも地方では過疎化・少子高齢化の影響で、都市部では住民の連帯意識が薄れているため、消防団の担い手、特に若い人たちの入団が減少しています。
兵庫県は、消防団の加入者数は全国一位ですが、同様に、年々、団員の数が減っています。
消防団員のみなさんは、仕事をもちながらも「自分たちの街は自分たちで守る」という思いを胸に、地域の防災・減災活動に取り組んでいます。
入団資格は市や町ごとに条例で定められていますが、一般的には
・18歳以上
・その市や町に住んでいる、または勤務している方
であれば、入団できます。
消防団の活動に興味を持っていただけたら、ぜひお住まいの地域の市役所・町役場か、最寄りの消防署までお問い合わせください。