今回のお題は「虹鱒」「大山蓮華」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「僧院の道虹鱒の川添ふて」
「山深き僧院の午餐虹の鱒」
「横向きが大山蓮華の自然体」
「匂ひたち大山蓮華開きそむ」
妙音新聞からは
「友といて虹鱒弁当國訛」(福岡市 永野久美子さん)
「源流に踊る虹鱒谷若葉」(大阪市 本田清さん)
「俯きて真白きふくろ大山蓮華」(吹田市 土山川水さん)
「葉隠れに大山蓮華はな一花」(岩出市 吉益宜子さん)
つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
「虹鱒や釣れし湖見てレストラン」(稲畑汀子先生)
「亀なるが泳いできては背を曝す」(夏目漱石)
「うつむいて何を思案の百合の花」(正岡子規)
「網さげて涼しさうなる雫哉」(正岡子規)
それでは出演者の皆さんの句をご紹介します。
まず寺谷さんの句は、
「初釣りは丘二つ越し鱒の池」
アシスタントの中橋さんは、
「虹鱒が跳ね逃げ後に虹かかる」
「人を待つ大山蓮華しとやかに」
コメンテーターの西村さんは
「虹鱒を追う釣り人や いま昔」
「雨だれに大山蓮華 白さ増す」
つづいて今週のリスナーのみなさんの句をご紹介します。
「納涼の初夏の味覚の にじますよ」(神戸市北区 たけしさん)
「小深川 鱒の手掴み児大はしゃぎ」(堺市 堺のかわちさん)
「おいしいな にじます食べて もりもりだ」(奈良県高市郡 裕さん)
「にじますを釣ってみたいな夏の川」(神戸市垂水区 ドリーのママさん)
「紅鱒の姿くっきり水清し」(神戸市垂水区 ますきさん)
「竿垂らし虹鱒の影じっと見る」(松原市 新茶かおるさん)
「名瀑でニジマス釣った夏の午後」(守口市 守口のタヌキさん)
「渓流に虹鱒もとめ釣り歩く」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
「豊作を願い田んぼの見まわりて」(豊岡市 はないくえさん)
それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。
寺谷さんは
「虹鱒や跳ねてしぶきのガラス玉」(交野市 星のブランコさん)
「密やかに大山蓮華 紅を注す」(篠山市 まさあっこさん)
中橋さんは
「虹鱒やキラリお洒落に赤い帯」(神戸市垂水区 きぃろっくさん)
大森さんは
「虹を追い泳ぐ虹鱒 陽を弾く」(篠山市 まさあっこさん)
「赤い血と みまごうかなや虹鱒か」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「虹鱒に 水面を凝視す 太公望」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
※大森さんに校正していただいています。
「芳しき大山蓮華かくす紅」(八尾市 ゴンちゃんさん)
そして今週の特選句は、
「虹鱒の銀輪躍る母の河」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
「大峰へ おおやまれんげ見る旅に」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
でした!
次回のお題は「柿の花」「梅雨」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん(辯天宗婦人部総裁)
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏 (現管長猊下)と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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