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寺谷一紀のまいど!まいど!

番組内容

ナニワのアナウンサーこと寺谷一紀が神戸をキーステーションに生放送でお送りする関西ええとこまるかじりの情報ワイド番組。
毎回多彩なゲストをスタジオにお迎えして、“聴くカルチャー”をコンセプトに、格調高く個性的にお届けしています。

  • 2017年10月2日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(9月29日)

    今回のお題は冷ややか」「木犀(もくせい)」「通草(あけび)でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「冷やゝかな距離を寄せたる夜明方」
    「木犀の香に彼岸会はお中日」
    「これほどの通草そろへて摘草膳」

    妙音新聞からは
    「冷ややかなる空気の低き園の中」(練馬区 北星関子さん)
    「秋冷や靴をはきたる爪の先」(四日市市 北山紀美さん)
    「木犀の散り敷く庭に鳥の声」(八尾市 淺井祥多さん)
    「木犀や金銀ありて香を放ち」(柏原市 永味啓子さん)

    つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
    「冷やかな脈を護りぬ夜明方」(夏目漱石)
    「秋寂びて霜に落ちけり柿一つ」(夏目漱石)
    「尻の跡のもう冷やかに古畳」(正岡子規)
    「老僧に通草をもらふ暇乞」(正岡子規)
    「日おさへの通草の棚や檐の先」(正岡子規)

    続いてに出演者の皆さんの句をご紹介します。

    まず寺谷さんの句は、
    「明け方に腹痛みたる冷ややかさ」
    「卒業の朝モクセイの香り満つ」
    「期待して食うほどでなしアケビの実」

    マイマイの句は、
    「あけびいる?未だ勇気がわかず無理」
    「冷ややかな朝にいよいよ卒業だ」
    「木犀の香り知らせる別れの日」

    今週もリスナーの皆さんからたくさんの句をいただきました。

    「冷ややかな風が身に染む帰り道」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「冷ややかな言葉に涙あふれ出る」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「冷ややかな季節感じし秋の山」(姫路市 姫路のトラバイクさん)
    「冷ややかな風とたわむる風呂の湯気」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「いさかいも座して冷ややか影のいわ」(交野市 星のブランコ)
    「本堂の冷ややかな朝 灯をともす」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「寒しぶき燃え尽きる鮭 里帰り」(守口市 守口のタヌキさん)
    「静寂の冷ややかなりし離れかな」(マコモさん)

    「散りてなお香る木犀 吹きよせて」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「まなびやに木犀におう季節かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「木犀の香り釣られし路地裏や」(姫路市 姫路のトラバイクさん)
    「木犀をたどれば坂の上の寺」(交野市 星のブランコさん)
    「木犀の香りを肺へと送る夜」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「月の夜の木犀薫る神秘かな」(明石市 レモントマトジュースさん)
    「野良猫が柑橘香に仰ぐ空」(守口市 守口のタヌキさん)

    「通草食べ郷里懐かしハイキング」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「紫が緑に映えし通草かな」(姫路市 姫路のトラバイクさん)
    「山の辺に羽音響くや通草爆ぜ」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「紫は はぜてまわたの あけびかな」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「すぐそこの採れぬアケビが笑ってる」(交野市 星のブランコさん)
    「弾けてるアケビの実たち種飛ばし」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「コウノトリ アケビ咥えて新天地」(マコモさん)

    それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。

    コメンテーターの宮倉さんは
    「冷ややかに秋の到来 告げる風」(神戸市北区 たけしさん)
    「匂いたつ君はいずこや金木犀」(大阪市城東区 つきあかりさん)

    寺谷さんは

    「北と米 冷ややかに見る 中ロシア」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「木犀の香り届くや角の家」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「道の駅 注目あつめし あけびかな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「大口を開けてアケビの高笑い」(神戸市垂水区 生涯現役さん)

    マイマイは
    「冷ややかに月さえわたり君想う」(大阪市城東区 つきあかりさん)
    「木犀の香りか弱き君に似て」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「日本猿アケビほおばる里の秋」(守口市 守口のタヌキさん)

     

    そして今週の特選句は

    「天空の城ひややかに雲隠れ」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「木犀が鼻を擽る文化祭」(宇治市 こま子さん)
    「田舎道アケビを食べた少年期」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)

    でした!

    次回のお題は秋の風」「で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
    1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
    文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
    1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
    1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    1997年茨木西ロータリークラブ会長。
    2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。

    コーナー提供

  • 2017年9月25日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(9月22日)

    今回のお題は玉蜀黍(とうもろこし)」「蕎麦の花でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「北海の人つゝつがなく玉蜀黍」
    「露天の湯 白き夕べの蕎麦の花」

    妙音新聞からは
    「真空のもろこし並ぶ時代かな」(綾部市 森本信太郎さん)
    「もろこしの影に農婦や午後三時」(五條市 馬場廣道さん)
    「花蕎麦に迎へられたる飛騨の朝」(松阪市 森本晶子さん)
    「道端の夜目にも白き蕎麦の花」(八尾市 淺井祥多さん)

    つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
    「唐きびのからでたく湯や山の宿」(正岡子規)
    「唐黍に背中うたるゝ湯あみ哉」(正岡子規)
    「蕎麦植えて人住みけるよ藪の中」(正岡子規)
    「道のべや手よりこぼれて蕎麦の花」(与謝蕪村)

    続いてに出演者の皆さんの句をご紹介します。

    まず寺谷さんの句は、
    「懐石の しめはもろこし飯ならば」
    「越前の味覚の女王 蕎麦の花」

    マイマイの句は、
    「一本のとうもろこしに憧れて」
    「食の秋 蕎麦は花より麺がいい」

    西村さんの句は、
    「灯がともる辺りが一面 蕎麦の花」
    「とうもろこし ちゃんと言えない2歳半」

    それではリスナーの皆さんからの句をご紹介します。

    「焼き上げたとうもろこしの実を食す」(明石市 レモントマトジュースさん)
    「蜀黍の焼く香懐かし村祭り」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「もろこしの香り釣られる秋まつり」(姫路市 姫路のトラバイクさん)
    「もろこしの太陽の粒 空を指す」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「ロードバイク溢れる峠のもろこし屋」(加東市 姫路セントラルぱくっ!さん)
    「うろこ雲という名の白トウモロコシ」(守口市 守口のタヌキさん)
    「もぎたてのとうもろこしにかぶりつく」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
    「もろこしの しょうゆ香ばし つまようじ」(守口市 しんきいってんさん)
    「もろこしは葉に包まれて覗く空」(姫路市 みよこさん)
    「とうもろこし昔はできたよ一気食い」(豊岡市 はないくえさん)
    「迷路ありトウモロコシの野外園」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「先の髭 玉蜀黍の粒の数」(東大阪市 やすよさん)
    「トウモロコシ畑の中でランデブー」(大阪市天王寺区 サッチーさん)
    「炙られて弾けてとんで とうもろこし」(神戸市垂水区 みよたんさん)
    「メイ走る母にあいたしとうもろこし」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)

    「蕎麦の花 遠くの花より側の花」(姫路市 姫路のトラバイクさん)
    「里山のブーケの主役 蕎麦の花」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「峠道 眼下に広がる蕎麦の花」(加東市 姫路セントラルぱくっ!さん)
    「蕎麦の花 清き明るき乙女也」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「秋分に蕎麦の花振る 千の風」(守口市 守口のタヌキさん)
    「信州路に一面広がる蕎麦の花」(大阪市天王寺区 サッチーさん)
    「そばの花 早くみとなれ そばとなれ」(神戸市垂水区 みよたんさん)
    「目立ちおり虫を集めし蕎麦の花」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「月光にほのかに白し蕎麦の花」(神崎郡 としおさん)
    「照る月に雪と見紛う蕎麦の花」(姫路市 みよこさん)
    「休耕田 村にぎわいて そばの花」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「蕎麦の花 観光バスで横付けす」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
    「一面に そばの花咲き風わたる」(東大阪市 やすよさん)

    それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。

    コメンテーターの西村さんは
    「黄金の実ヒゲもろこしは貴族なり」(交野市 星のブランコさん)

    寺谷さんは

    「もろこしを なお見張りおる案山子あり」(神崎郡 としおさん)
    「一目見てモリカケいくつ蕎麦の花」(篠山市 まさ・あっこさん)

    マイマイは
    「香ばしい焼きとうもろこしの秋の味」(神戸市北区 たけしさん)
    「年越しのめんが楽しみ そばの花」(神戸市北区 たけしさん)

    大森さんは

    「トウモロコシ髭が果実に繋がりし」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「蕎麦の花 夕日に染まり何処まで」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「蕎麦の花 愛でつ信濃の蕎麦巡り」(神戸市垂水区 生涯現役さん)

    そして今週の特選句は

    「唐きびに焼くか茹でるか問うてみる」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「風立ちぬ白い海原そばの花」(守口市 しんきいってんさん)

    でした!

    次回のお題は冷ややか」「木犀(もくせい)」「通草(あけび)で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
    1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
    文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
    1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
    1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    1997年茨木西ロータリークラブ会長。
    2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。

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  • 2017年9月18日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(9月15日)

    今回のお題は糸瓜(へちま)」「秋海棠(しゅうかいどう)」「子規忌でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「秋海棠 今年の猛暑うかがわせ」
    「子規漱石まなぶ一年けふ子規忌」

    妙音新聞からは
    「糸瓜垂る窓よりパンの焼く匂ひ」(岩出市 吉益宜子さん)
    「大糸瓜 垂れて不在の交番所」(堺市 河内紀雄さん)
    「糸瓜忌や名もなき花の苗並ぶ」(松阪市 森本晶子さん)

    つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
    「臥して見る秋海棠の木末かな」(正岡子規)
    「玻璃瓶に糸瓜の水や二升程」(夏目漱石)
    「糸瓜咲て痰のつまりし佛かな」(正岡子規)
    「痰一斗糸瓜の水も間にあはず」(正岡子規)
    「をととひのへちまの水も取らざりき」(正岡子規)

    続いてに出演者の皆さんの句をご紹介します。

    まず寺谷さんの句は、
    「朗読でヘチマの愚知を聴く夕べ」
    「空仰ぎ胸さわぎする子規忌かな」

    マイマイの句は、
    「しなやかな糸瓜カーブ女性像」
    「長き日の片思いかな秋海棠」
    「診断へ結果が分かる子規忌なり」

    それではリスナーの皆さんからの句をご紹介します。

    「悩みなど知らぬ糸瓜のハンモック」(交野市 星のブランコさん)
    「その糸瓜 目鼻を描いて誰となり」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「懐かしきヘチマの束子 母思う」(東大阪市 やすよさん)
    「『いろは』にて『へ』と『ち』の間 糸瓜なり」(守口市 しんきいってんさん)
    「煮付けでも味噌汁の具に よしへちま」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「糸瓜たれ見上げる子らが笑う校庭」(守口市 守口のタヌキさん)
    「病室の窓下のゆるる秋海棠」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「秋海棠 触れて壊した西の風」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「マイマイに秋海棠の花言葉」(守口市 しんきいってんさん)
    「鉢植えの秋海棠に染まる自宅」(守口市 守口のタヌキさん)
    「秋海棠ガーデニングのきめてなり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「花や空 詠む力無き子規忌かな」(交野市 星のブランコさん)
    「搾りても子規忌に合わすへちま水」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「横顔の写真は子規か小峠か」(守口市 しんきいってんさん)
    「病には勝てぬ想いの詩遺す」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「野球とは言い得て妙なり流石子規忌」(姫路市 みよこさん)

    それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。

    コメンテーターの小玉さんは
    「ばあちゃんもヘチマタワシで磨きあげ」(豊岡市 ほないくえさん)
    「しゅうかいどう聞いて一瞬 季は巡る」(大阪市淀川区 蒼龍さん)

    寺谷さんは

    「ヘチマ水 塗って美人になる少し」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「秋海棠 日隠の恋のハート型」(姫路市 みよこさん)

    マイマイは
    「水とりて たわしになりし へちまかな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「秋海棠 一輪咲いて我癒す」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「球児らは感謝感謝の子規忌かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)

    大森さんは

    「懐かしき五右衛門風呂と擦りへちま」(八尾市 ゴンちゃん)
    「糸瓜して父の背洗った少年期」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「薄紅の秋海棠の道をゆく」(明石市 レモントマトジュースさん)
    「晴天の球音心地良し子規忌」(篠山市 まさ・あっこさん)

    そして今週の特選句は

    「糸瓜捥ぎ子規三絶句 想う朝」(姫路市 みよこさん)
    「松風を聞くや茶室の秋海棠」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「彼岸会に子規を思いてホトトギス」(守口市 守口のタヌキさん)

    でした!

    次回のお題は玉蜀黍(とうもろこし)」「蕎麦の花で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
    1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
    文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
    1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
    1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    1997年茨木西ロータリークラブ会長。
    2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。

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  • 2017年9月11日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(9月8日)

    今回のお題は秋の夜」「貝割菜でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「秋夕べ泣きに来よと辯天さま」
    「ちかごろの貝割菜の茎まっすぐに」

    妙音新聞からは
    「秋の夜や読み止みし本また拡げ」(御坊市 松本裕子さん)
    「貝割菜 脇役なのに人気もの」(福岡市 永野久美子さん)
    「尺定規二寸間引きの貝割菜」(練馬区 北星関子さん)

    つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
    「長かれと夜すがら誇る二人かな」(夏目漱石)
    「灯ともして秋の夕を淋しがる」(正岡子規)
    「一と笊の軽しと思ふ貝割菜」(高濱年尾)
    「何事もたやすからずよ菜間引くも」(高濱虚子)

    続いてに出演者の皆さんの句をご紹介します。

    まず寺谷さんの句は、
    「秋の夜 同窓生と長電話」
    「カイワレを ちらしてうましアラの汁」

    マイマイの句は、
    「雷夜やみ寝息聞こえる秋の夜」
    「貝割菜 か弱く見えて刺激的」

    アルミカン高橋さんの句は、
    「秋の夜は涙が出ちゃう なぐさめて」

    アルミカン赤阪さんの句は、
    「貝割菜 辛味とかなしみ混同す」

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。

    「灯りよせ ひいく砧や秋の夜」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「縁側で虫の音聞くや秋の夜」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「秋の夜は走って食べて本読みか」(守口市 しんきいってんさん)
    「老いたれど脳トレパズル秋の夜」(堺市 堺のかわちさん)
    「秋の夜の十六夜肴に手酌酒」(三木市 ピコピコハンマーさん)
    「秋の夜もう一冊と読み聞かせ」(たつの市 悪魔の囁きさん)
    「サンマ焼く匂いが漂う秋の夜」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「車座の尽きぬ一杯 秋の夜」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「秋の夜 寝もの語りにおねだりを」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「秋の夜ドンドン読めるミステリー」(大阪市天王寺区レトルトカレーさん)
    「秋夜長ひねり直して俳句かな」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「秋の夜うるさき虫の合唱団」(豊岡市 ほないくえさん)
    「旅人が伊丹へ降りる秋の夜」(守口市 守口のタヌキさん)
    「U18延長きめる秋の夜」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「秋の夜 畑で虫たち大合奏」(東大阪市 やすよさん)
    「涼しいな ぐっすりねむれる秋の夜」(奈良県吉野郡 はるぴーさん)
    「ほおばれし口に溢れる貝割れ菜」(姫路市 みよこさん)
    「貝割菜 間引いて料理 風味良し」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「かいわれ菜 後はパセリか大根か」(守口市 しんきいってんさん)
    「かいわれの緑優しい家計にも」(交野市 星のブランコさん)
    「かいわれ菜 刈り取りサラダもう一度」(東大阪市 やすよさん)
    「鏡みて細くなりたや貝割菜」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「父の目に双葉は見えし貝割菜」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「貝割菜 明日へ明日へと伸びていく」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「かいわれ菜いっちょまえにピリッとくる」(豊岡市 ほないくえさん)

    それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。

    大田先生は
    「十五夜の すすきが似合う秋の夜」(神戸市北区 たけしさん)
    「もう一品おひたしうまし貝割菜」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)

    マイマイは
    「秋の夜 眠れぬままに綴る文」(姫路市 みよこさん)
    「かいわれ菜 仔犬が嗅いで首かしげ」(守口市 守口のタヌキさん)

    アルミカン赤阪さんは
    「添い寝する長き黒髪 秋の夜」(松原市 ただの仁さん)
    「かいわれ菜 細き白きがうらやまし」(大阪市淀川区 蒼龍さん)

    そして今週の特選句は

    「身はひとつ思いは幾多 秋の夜」(交野市 星のブランコさん)
    「カイワレの夢は大根 桜島」(八尾市 ゴンちゃんさん)

    でした!

    次回のお題は糸瓜(へちま)」「秋海棠(しゅうかいどう)」「子規忌で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
    1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
    文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
    1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
    1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    1997年茨木西ロータリークラブ会長。
    2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。

    コーナー提供

  • 2017年9月4日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(9月1日)

    今回のお題は八朔」「初月でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「八朔や木魚の響き打ち続く」
    「いづくかに初月ありやあかね雲」

    妙音新聞からは
    「八朔の粟餅買ふて山青し」(松阪市 森本晶子さん)
    「八朔や半ドン嬉し小学校」(綾部市 森本信太郎さん)
    「目を細め初月みあげ話しかけ」(津島市 若原郁子さん)

    つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
    「秋はふみ吾に天下の志」(夏目漱石)
    「吾恋は闇夜に似たる月夜かな」(夏目漱石)
    「月に行く漱石妻を忘れたり」(夏目漱石)
    「八月や楼下に満つる汐の音」(正岡子規)
    「月暗し一筋白き海の上」(正岡子規)

    続いてに出演者の皆さんの句をご紹介します。

    まず寺谷さんの句は、
    「八朔や和洋折衷 旨し酒」
    「ハルカスの薄暮絶景 初の月」

    マイマイの句は、
    「八朔や京名物で賑わって」
    「初月に神戸の街を20㎞」

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。

    「八朔日 天変地異の無事願う」(守口市 しんきいってんさん)
    「八朔の酸味完熟 味競う」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「股のぞき案山子見つめる八朔期」(守口市 守口のタヌキさん)
    「八朔や蔵の案山子の茶碗飯」(交野市 星のブランコさん)
    「八朔の社の競う造山車」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「八朔や室の津 雛を飾る家」(姫路市 みよこさん)
    「八朔や 首を垂れる 稲穂かな」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「今年見る最後の初月かぐや姫」(守口市 しんきいってんさん)
    「初月や虫の音響く見上げる空」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「初月の夜空が冴える秋の夜」(神戸市北区 たけしさん)
    「松虫に夜は待てぬと顔を出す」(守口市 守口のタヌキさん)
    「「また来るね」初月の中 孫帰る」(交野市 星のブランコさん)
    「初月や夜目に隠れて逢い引きか」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「初月に虫の音聞きに裏庭に」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)

    それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。

    寺谷さんは
    「待ちわびし八朔ならぶ道の駅」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「初月やベットの父の目の高さ」(篠山市 まさ・あっこさん)

    マイマイは
    「八朔に はっさく食べて身綺麗に」(大阪市淀川区 蒼龍さん)

    ゲストの岡田さんは
    「初月を眺め楽しむ独り酒」(大阪市天王寺区 サッチーさん)

    大森さんは
    「八朔の踊り納めや風の盆」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「仏壇のハッサクそろそろ下げどきか」(大阪市天王寺区 サッチーさん)
    「忍ぶれど つのる雲間に初の月」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「初月を波と遊ばせ夜釣りかな」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「初月や風往く濠の水閑か」(姫路市 みよこさん)

    そして今週の特選句は

    「田の神に祈る八朔 実る秋」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「初月夜サッカーファンの夢かなう」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)

    でした!

    次回のお題は秋の夜」「貝割菜で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
    1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
    文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
    1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
    1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    1997年茨木西ロータリークラブ会長。
    2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。

    コーナー提供