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寺谷一紀のまいど!まいど!

番組内容

ナニワのアナウンサーこと寺谷一紀が神戸をキーステーションに生放送でお送りする関西ええとこまるかじりの情報ワイド番組。
毎回多彩なゲストをスタジオにお迎えして、“聴くカルチャー”をコンセプトに、格調高く個性的にお届けしています。

  • 2025年11月9日(日) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    知られざる歯科技工士と歯科衛生士の役割

    11月8日は語呂合わせで「いい歯の日」ということで、大阪歯科大学 医療保健学部口腔工学科 教授の中塚美智子さんをゲストにお迎えして、歯科衛生士と歯科技工士の役割についてお話を伺いました。

    私たちが普段何気なく受けている歯科医療の中には、実は多くの専門職が関わっています。

    まず「歯科衛生士」は、お口の中を清潔に保ち、虫歯や歯周病を予防するプロフェッショナルです。歯のクリーニングや口腔ケアを通じて、口の中の健康だけでなく、全身の健康にも関わる重要な役割を担っています。歯科助手と混同されることも多いですが、歯科衛生士は国家資格を持ち、口の中を直接触れる医療専門職です。

    一方で「歯科技工士」は、失われた歯の機能を補うための義歯(入れ歯)、差し歯、詰め物、マウスピースなどを作製する、いわば“歯の職人”です。患者一人ひとりの口の形や噛み合わせは異なるため、色や形を合わせて精密な技術で装置を仕上げていきます。そのものづくりには高度な手先の技術と、医療への深い理解が欠かせません。

    しかし近年、歯科技工士のなり手が減少していることが問題になっています。技術習得に時間がかかることや、一般の人が仕事内容を知る機会が少ないことが要因として挙げられています。

    高齢化が進む中で入れ歯や補綴物の需要が増えることを考えると、今後ますます重要性が高まる仕事であるにもかかわらず、現場では人材不足が深刻です。

    さらに、歯科技工の現場ではデジタル化も進展しています。以前は型取りに粘土状の材料を使うことが一般的でしたが、現在では口腔内スキャナーで撮影したデータをもとに歯の形状を設計するなど、新しい技術と手作業が融合した“ハイブリッド”な現場へと変わりつつあります。

    また中塚さんが紹介された簡単な口腔トレーニング「ベストスマイル」は、口角をしっかり上げて歯を見せ、笑顔を作るだけで表情筋を鍛えることができるというものです。朝の歯磨きのついでにできるため、どなたでも取り入れやすい習慣です。

    歯と口の健康は、食べる、話す、表情をつくるといった日常生活の基本を支える大切な要素です。「いい歯の日」をきっかけに、一度改めて口腔のケアと、それを支える専門職の存在に目を向けてみませんか?

  • 2025年11月8日(土) 10時00分 一紀のいろいろ万華鏡

    今年も朗読で谷崎文学を堪能しましょう

    11月7日の「いろいろ万華鏡」では、番組ではすっかりおなじみ朗読ユニット「こえのとびら」の鍋島奈穂子さんにお越しいただき、今月23日(日・祝)に芦屋ルナ・ホールで開催されます「第2回こえのしらべ朗読コンテストについてお話を伺いました。

    このコンテストは、芦屋市にゆかりのある文豪・谷崎潤一郎の作品を題材に、声によって文学の世界を広げていく取り組みです。

    昨年に続き第2回目となる今回は、全国から応募が集まり、昨年の倍以上の参加者が挑戦したとのことです。朗読への関心の高さと、谷崎文学の世界が多くの人に息づいていることが感じられます。

    鍋島さん曰く、谷崎作品には「光と影」というテーマが繰り返し現れるそうで、今回の課題にも選ばれた『細雪』『刺青(しせい)』『陰翳礼讃』はいずれも、人物の内面や場面の情感を繊細に描いた作品です。

    朗読では、文字を声に乗せることで、その「光と影」がより立体的に伝わります。番組内でもアルミカンのお二人を交えて『刺青』の一節を読み合わせに挑戦しましたが、声や間、息遣いによって、物語の空気が一気に立ち上がるのが印象的でした。

    今回のコンテストでは、学生からベテラン朗読者まで幅広い層が参加します。未経験でも挑戦できる「チャレンジステージ」、経験者が腕を競う「アドバンスステージ」と分かれているため、朗読に興味がある人なら誰でも参加できるのが魅力です。

    本選は観覧無料で、事前申し込みも不要です。初めて朗読に触れる人でも、舞台で繰り広げられる声の表現を気軽に楽しむことができます。

    朗読の魅力は、ただ読むことではなく「声で届けること」。読み手の声の息遣いや抑揚から想像を膨らませ、物語を自分の中に描き始めることができるのが最大の魅力です。

  • 2025年11月7日(金) 06時56分 メッセージテーマ

    読書の秋ですよ!

    本日のメッセージテーマは「今、読んでる本、読みたい本」です。

    出演者の皆さん、それぞれに読んでいるは、寺谷さんが志賀直哉の文庫本、あっきんはウルグアイの「世界一貧しい大統領」で知られたホセ・ムヒカさんの絵本、さおりんは旅行誌で旅の情報チェック?そしてマッチョさんは懐かしい「ぐりとぐら」の絵本!

    みなさんのおすすめの一冊を教えてください!

    メール:maido@jocr.jp

    番組 Instagramは、こちらです!

    寺谷一紀のまいど!まいど! 公式Instagram

  • 2025年11月1日(土) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    予防医療と運動療法の新しい形とは

    10月最後のゲストは、新大阪にありますDoctor’s Fitness 代表医師の宮脇大さんにお越しいただきました。

    宮脇さんのDoctor’s Fitnessでは、医師が患者に合わせて“運動処方箋”を発行し、提携ジムでの運動療法を推進しています。

    循環器内科医でもある宮脇さんは、大学時代にラグビーを経験し、心臓移植の現場にも携わったことから「身体全体を診る医療」の重要性を痛感したそうです。

    現在は病気の治療だけでなく、運動を通じて健康を維持・回復する仕組みづくりに取り組んでいるんですよ。

    宮脇さんの診療所には人工芝を敷いたスペースもあり、待合室というより“動ける医療空間”といった感じなんです。

    患者さんは診療後、連携するフィットネスジムで安全かつ効率的に運動を行いますが、医師の監修のもとで行うこの運動療法は、いわば「医療×フィットネス」の融合であり、高齢者でも安心して体を動かせるんです。

    現在の心臓リハビリテーションの世界では、従来「安静」が常識だった心臓病治療に対し「適度な運動が予後を改善する」ことが明らかになっているそうで、ウォーキングや軽い有酸素運動など、個々の体力に応じたプログラムを心拍数を管理しながら実施することで、回復力と生活の質を高めていくことができるそうです。

    宮脇さんによると「まずは10〜15分歩くだけでも十分」だそうです、また継続こそが最も大切で、歩数の目安は1日7,500歩程度とのこと。

    いきなり無理をするより、続けられる運動を習慣化することが理想的だそうです。

    さらに、運動を治療の一環として捉え、厚生労働省認定施設での運動費用を「医療費控除」として申告できる制度もあるそうで、まさに「体を動かすこと」が正式に“医療行為”として位置づけられつつあるんですね。

    また生活習慣病や心疾患だけでなく、がん治療後のリハビリにも運動療法は効果的だそうです。

    医療と運動がつながるこの新しいアプローチは、まさに“医師が導くフィットネス”とも言えます。健康づくりに「処方箋」が出る時代が、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。