近年、私たちの生活圏と野生動物との距離が近くなったせいか、野生動物による人間に対する威嚇行為や家屋への侵入などのトラブルが相次いでいます。
このような被害を受けないためにも、野生動物の特徴をよく知ることで、被害の発生を防ぎ、トラブルを回避できるようにしましょう。
兵庫県内では、ツキノワグマ、二ホンジカ、イノシシ、ニホンザル、さらに外来種のアライグマやヌートリアなどによる被害が報告されています。
こうした野生動物は、主に農作物を狙って人里に出没しますが、中には都心部に出没する事例もあります。
野生動物が集落や市街地に出没するようになった大きな要因の一つとして、野生動物に食べ物を与えたり、ゴミなどを放置することで、野生動物がそれらの食べ物に寄り付き、餌付け状態になっていることも考えられます。
野生動物と人がうまく棲み分け、共存していくために、安易にエサを与えたりしない、またゴミはキチンと処理するよう心掛けてください。
もしも、こうした野生動物に遭遇したら、
・距離が離れている場合は、不用意に近づいたりしないで、速やかに避難してください。
・距離が近い場合は、大声で威嚇したり、攻撃したりせず、速やかにその場から離れましょう。
・周囲に住宅があれば住宅の中に避難したり、野生動物が簡単に近づけないような場所へ避難しましょう。
基本的に野生動物は臆病ですが、偶然人間と遭遇することで興奮状態になることがあります。
特に、夕方や早朝に散歩などをしたり、登山に出掛ける場合は、鈴やラジオで人間の存在を知らせる工夫をしてください。