CRKラジオ関西

  • radiko.jp いますぐラジオ関西を聴く

寺谷一紀のまいど!まいど!

番組内容

ナニワのアナウンサーこと寺谷一紀が神戸をキーステーションに生放送でお送りする関西ええとこまるかじりの情報ワイド番組。
毎回多彩なゲストをスタジオにお迎えして、“聴くカルチャー”をコンセプトに、格調高く個性的にお届けしています。

  • 2025年12月13日(土) 15時05分 一紀のいろいろ万華鏡

    劇団四季ミュージカル「ゴースト&レディ」をご紹介しました。

    12月12日の「いろいろ万華鏡」では、12月7日から大阪公演が開幕した劇団四季のオリジナルミュージカル「ゴースト&レディ」について、観劇してきたあっきんに紹介していただきました。

    この作品は、漫画家の藤田和日郎の作品『黒博物館ゴースト アンド レディ』を原作とする劇団四季のオリジナルミュージカルです。

    「近代看護教育の母」として有名な、あのナイチンゲールが、劇場に住み着く芝居好きの幽霊グレイとある約束を交わすことから始まる物語。

    観劇したあっきんによると、自身はもちろんのこと、周りにいた方々も涙を流しながら観ていたそうですよ。

    すでに公演は始まっていますが、SNSなどでも絶賛の嵐のようで、これはもう観るしかないですね!

    劇団四季「ゴースト&レディ」オフィシャルサイト

  • 2025年12月6日(土) 10時00分 一紀のいろいろ万華鏡

    日本のクリスマスケーキは特別?

    日本のクリスマスといえば、真っ白な生クリームに赤いイチゴが飾られた丸いケーキを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

    このスタイルのケーキは、実は日本独自に発展したクリスマス文化の象徴なんです。

    そこで今回、番組ではおなじみとなりました大東市・東大阪市の「菓子工房レジェール」のパティシエ、水田総一郎さんに、そのルーツと魅力を伺いました。

    水田さんがスタジオにお持ちいただいたのは、ふわふわのスポンジに濃厚な生クリーム、そして鮮やかなイチゴが輝く、まさに「日本のクリスマスケーキ」。

    実は、海外ではクリスマスにケーキを食べる文化はむしろ少数派で、イギリスはスパイス入りのケーキ、スペインではドーナツ状の「ロスコン」、イタリアはパネットーネ、フランスはブッシュドノエル、ドイツはシュトーレンなど、国ごとに全く異なる伝統菓子があります。

    こうして比べてみると、日本のショートケーキがいかに独自の進化を遂げた存在なのかが分かります。

    そのルーツは大正時代までさかのぼります。洋菓子メーカー「不二家」の創業者がアメリカで出会った「生クリームとイチゴを使ったケーキ」に感銘を受け、日本に持ち帰ったことが始まりだそうです。

    当初はクッキー生地が使われていましたが、日本人の嗜好に合わせてカステラをベースにしたスポンジが生まれ、戦後の冷蔵技術の普及とともにショートケーキ文化が広まっていきました。

    さらに面白いのは、白いクリームに赤いイチゴを合わせるデザインが「紅白」を連想させ、日本人の祝い事の感覚とマッチしたという説。和洋折衷の象徴として、日本のクリスマスケーキが定着したというのも納得です。

    水田さんの「レジェール」のケーキは、スポンジは一般的なケーキより粉を少なめにし、卵の比率を高めることで驚くほどしっとりとした口どけを実現。生クリームも通常30~40%の脂肪分に対し、レジェールはなんと47%というリッチな配合。それでいて重さを感じない軽い後味が特徴なんです。

    また「レジェール」では、クリスマス当日に予約なしで訪れた人でもケーキを買えるよう、必ず店頭在庫を用意しているとのこと。

    クリスマスが近づくと、一年で最も多くのイチゴが洋菓子店へと運ばれます。イチゴをふんだんに使ったこのケーキは、日本の冬を彩る大切な文化の一つです。

    今年は、そんな歴史とこだわりに思いを馳せながら、日本ならではのクリスマスケーキを味わってみてはいかがでしょうか。

  • 2025年11月29日(土) 10時00分 一紀のいろいろ万華鏡

    和楽器の音色に合わせて東海道の旅を

    11月28日の「いろいろ万華鏡」では、三味線奏者の菊若啓州さん(前列右側)と、朗読ボランティアとして演奏を支える田原達夫さん(前列左側)にお越しいただきました。

    お二人は地域の教会などで童話や童謡などを和楽器と融合させた独自のの朗読会を続けています。

    菊若さんは全盲ですが、幼い頃から琴や三味線に触れ、長年にわたって独自の世界観を持つ奏者として活躍してきました。

    番組では、三味線の生演奏も披露いただきましたが、スタジオが一気に乙な雰囲気に包まれました。

    さらに番組では、菊若さんが取り組む大きな企画として、「東海道五十三次」をテーマにした全53曲の組曲を紹介しました。これは菊若さんの兄弟子である中村陽一さんが半世紀かけて作曲した大作で、亡き中村さんの思いを後世に届けるために、菊若さんが中心となって全曲演奏を実現させるという試みです。

    番組内では「日本橋」「京都」の2曲が紹介されましたが、伝統音楽でありながら現代的なアレンジが施された独特の響きが流れました。和楽器の響きに合わせて、版画家・安藤広重の宿場町の絵も投影されるとのことで、まさに江戸時代の旅を五感で体験するようなコンサートになりそうですね。

    この特別公演は、12月6日に兵庫県立芸術文化センター・神戸女学院小ホールで開催されます。当日券も用意されており、和楽器ファンはもちろん、歴史や美術に興味がある方にもおすすめですよ。

    和楽器に触れたことがない方でも、三味線の生音と旅情あふれる音楽世界に魅了されること間違いありません。ぜひ、会場でその迫力と温かさを体感してみてはいかがでしょうか。

  • 2025年11月15日(土) 10時00分 一紀のいろいろ万華鏡

    冬を元気に乗り切る!薬膳と食育で体を整えよう!

    11月14日の「いろいろ万華鏡」では「未来ごはんラボ」代表のタケモトサユリさんに、薬膳の知恵を生かした食育についてお話を伺いました。

    タケモトさんは、子どもたちに食の大切さを伝える絵本作家としても活動されていて、最新作『カゼさんバイバイ!』では、薬膳の考え方を取り入れながら、体を整える食べ物やストレス解消につながる食材を物語仕立てで紹介しています。

    冷え対策には人参・かぼちゃ・ごぼう・れんこんなどの根菜類、熱っぽい体質には白菜・もやし・海藻類をとるのが効果的とのこと。また、イライラしがちなときはニラやブロッコリー、ほうれん草、卵、牡蠣などが心と体を落ち着けてくれるそうです。

    絵本には、かぼちゃグラタンや大根あんかけうどん、アサリ入りクラムチャウダーといった実践レシピも掲載。どれも手軽でおいしく、子どもから大人まで楽しめるメニューです。

    「自分の体質に合わせて食材を選ぶと、無駄がなく効率よく栄養が取れる」とタケモトさん。まさに“食べる薬”で冬を元気に過ごす工夫が詰まっています。

    さらに、タケモトさんは11月29日に堺商工会議所で開催される「笑って学べる子育て講座」にも登壇予定。パパ世代に向けて、妊娠期から幼児期までの“家族で取り組む食育”について講演されるそうです

    また、依然ご出演いただいたことのあります加納恵美子さんからは、フルーツを使った薬膳的な工夫を紹介してもらいました。

    柿や梨はそのままだと体を冷やしますが、加熱することで体を温めるスイーツに変身します。焼き柿やホット梨のシロップ煮、さらには果物の天ぷらや炒め物など、アイデア次第でおしゃれな冬レシピが完成。

    大田先生からも「果物を火に通すことで透析食にも応用できる」とのアドバイスもあり、健康志向の人にも役立つ内容でした。

    薬膳というと難しく感じるかもしれませんが、要は「自分の体調や季節に合わせた食材選び」を意識すること。スーパーで野菜を選ぶとき、レシピを考えるときに、少しだけ“体を温める・冷やす”の視点を取り入れるだけでも、冬の健康維持に大きな差が出ます。

    今夜の食卓に、ぜひ薬膳の知恵を一品取り入れてみませんか?

  • 2025年11月8日(土) 10時00分 一紀のいろいろ万華鏡

    今年も朗読で谷崎文学を堪能しましょう

    11月7日の「いろいろ万華鏡」では、番組ではすっかりおなじみ朗読ユニット「こえのとびら」の鍋島奈穂子さんにお越しいただき、今月23日(日・祝)に芦屋ルナ・ホールで開催されます「第2回こえのしらべ朗読コンテストについてお話を伺いました。

    このコンテストは、芦屋市にゆかりのある文豪・谷崎潤一郎の作品を題材に、声によって文学の世界を広げていく取り組みです。

    昨年に続き第2回目となる今回は、全国から応募が集まり、昨年の倍以上の参加者が挑戦したとのことです。朗読への関心の高さと、谷崎文学の世界が多くの人に息づいていることが感じられます。

    鍋島さん曰く、谷崎作品には「光と影」というテーマが繰り返し現れるそうで、今回の課題にも選ばれた『細雪』『刺青(しせい)』『陰翳礼讃』はいずれも、人物の内面や場面の情感を繊細に描いた作品です。

    朗読では、文字を声に乗せることで、その「光と影」がより立体的に伝わります。番組内でもアルミカンのお二人を交えて『刺青』の一節を読み合わせに挑戦しましたが、声や間、息遣いによって、物語の空気が一気に立ち上がるのが印象的でした。

    今回のコンテストでは、学生からベテラン朗読者まで幅広い層が参加します。未経験でも挑戦できる「チャレンジステージ」、経験者が腕を競う「アドバンスステージ」と分かれているため、朗読に興味がある人なら誰でも参加できるのが魅力です。

    本選は観覧無料で、事前申し込みも不要です。初めて朗読に触れる人でも、舞台で繰り広げられる声の表現を気軽に楽しむことができます。

    朗読の魅力は、ただ読むことではなく「声で届けること」。読み手の声の息遣いや抑揚から想像を膨らませ、物語を自分の中に描き始めることができるのが最大の魅力です。