地震や水害など、大きな災害が起きた時に、災害現場で活躍する人というとみなさん、どんな職種の方を思いつきますか?
警察・消防・自衛隊。 テレビを見ていると、こうした職種のみなさんが救助活動をしている姿を、よく見かけますよね。
でも、災害の現場では、他にもいろんな職種の人たちが、被災地の救援のために活躍しているんです。
今回は、最近ニュースでも時々耳にする「DMAT(ディーマット)について、ご紹介しましょう。
「DMAT」は「Disaster(ディザスター) Medical(メディカル) Assistance(アシスタンス) Team(チーム)」の頭文字をとった略称で、正式名称は「災害派遣医療チーム」と言います。
最近は映画やテレビドラマなどでも取り上げられているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
DMATは、医師、看護師などで構成され、大規模な災害や事故などの現場におおむね48時間以内に活動できる機動性を持った、専門訓練を受けた医療チームです。
結成されたきっかけは、阪神・淡路大震災です。
この時は、初期医療体制の遅れにより、平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば、救命できたと考えられる「避けられた災害死」が500名存在した可能性があったと報告されました。
そこで、この教訓を活かすべく、平成17年4月に、厚生労働省によってDMATが設立されました。
DMATの活動は、現場の医療だけでなく、被災地の病院機能を維持、拡充するために、病院の医療行為を支援させて頂く病院支援や、大規模災害で多数の重症患者が発生した際に、被災地の外に搬送する、広域医療搬送など、機動性・専門性を活かした多岐にわたる医療的支援を行います。
ぜひ、皆さんもDMATの活動に関心をもってみてください。
- 新型コロナウイルス 医療機関への支援はどうなってるの?
- 災害現場で活躍する医療専門家「DMAT」について
- 最近、「万歳」してます?