本年も、全国各地で「集中豪雨」の被害が相次いていますが、その原因として注目されているのが、「線状降水帯」です。
雨雲の元となる、暖かく湿った空気が次々と流れ込んで、積乱雲が発生します。
よく聞く「ゲリラ豪雨」は、発達した積乱雲1つから局地的に短時間に大雨が降る現象です。
「線状降水帯」は、その積乱雲が上空の風によって流されて線状に連なり、同じ場所で大雨が長く続く状態を言います。
気象庁の基準では「幅が20キロメートルから50キロメートル、長さが50キロメートルから300キロメートルの状態」を「線状降水帯」と呼んでいます。
気象庁と国土交通省では、この線状降水帯が出来たことを確認した場合に速報する「顕著な大雨に関する気象情報」の運用を、令和3年からスタートさせました。
これは「線状降水帯」が発生したと判断した場合、例えば「線状降水帯による非常に激しい雨が、同じ場所で降り続いています。
命に危険が及ぶ災害発生の危険度が急激に高まっています」などの情報を呼びかけます。
そして、線状降水帯による大雨発生の可能性が高い場合、複数県にまたがる広域を対象に、半日ほど前から気象情報での呼びかけています。
現在この「線状降水帯」の発生予測には、スーパーコンピューター「富岳」なども使われています。
「線状降水帯」による大雨の情報を聞いたら、該当箇所に住んでいる方は、速やかに避難行動をとってください。
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