10月最後のゲストは、新大阪にありますDoctor’s Fitness 代表医師の宮脇大さんにお越しいただきました。

宮脇さんのDoctor’s Fitnessでは、医師が患者に合わせて“運動処方箋”を発行し、提携ジムでの運動療法を推進しています。
循環器内科医でもある宮脇さんは、大学時代にラグビーを経験し、心臓移植の現場にも携わったことから「身体全体を診る医療」の重要性を痛感したそうです。
現在は病気の治療だけでなく、運動を通じて健康を維持・回復する仕組みづくりに取り組んでいるんですよ。
宮脇さんの診療所には人工芝を敷いたスペースもあり、待合室というより“動ける医療空間”といった感じなんです。
患者さんは診療後、連携するフィットネスジムで安全かつ効率的に運動を行いますが、医師の監修のもとで行うこの運動療法は、いわば「医療×フィットネス」の融合であり、高齢者でも安心して体を動かせるんです。
現在の心臓リハビリテーションの世界では、従来「安静」が常識だった心臓病治療に対し「適度な運動が予後を改善する」ことが明らかになっているそうで、ウォーキングや軽い有酸素運動など、個々の体力に応じたプログラムを心拍数を管理しながら実施することで、回復力と生活の質を高めていくことができるそうです。
宮脇さんによると「まずは10〜15分歩くだけでも十分」だそうです、また継続こそが最も大切で、歩数の目安は1日7,500歩程度とのこと。
いきなり無理をするより、続けられる運動を習慣化することが理想的だそうです。
さらに、運動を治療の一環として捉え、厚生労働省認定施設での運動費用を「医療費控除」として申告できる制度もあるそうで、まさに「体を動かすこと」が正式に“医療行為”として位置づけられつつあるんですね。
また生活習慣病や心疾患だけでなく、がん治療後のリハビリにも運動療法は効果的だそうです。
医療と運動がつながるこの新しいアプローチは、まさに“医師が導くフィットネス”とも言えます。健康づくりに「処方箋」が出る時代が、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。
- スポーツの秋ですね!
- 予防医療と運動療法の新しい形とは
- 読書の秋ですよ!



