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寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2026年1月31日(土) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    専門医が語るー胃を守るために今できること

    1月30日のゲストは、大阪府高槻市の藤田胃腸科病院 院長で消化器専門医の本郷仁志さんにお越しいただき、ピロリ菌と胃がんの関係、そして検診の重要性についてお話を伺いました。

    ピロリ菌は胃の中に住みつく細菌で、多くの場合、乳幼児期に家庭内で感染するとされています。特に高齢世代では感染率が高く、かつては日本人の7〜8割が保菌していたそうです。

    一方で、現在の若年層では感染率は大幅に下がり、子どもでは5%未満にまで低下しているそうです。

    本郷先生によると、胃がん患者の約99%が、過去にピロリ菌に感染していたと考えられているそうで、ピロリ菌そのものが直接がんを作るというより、慢性胃炎を長年引き起こし、その状態を土台として胃がんが発生しやすくなる。つまり「ピロリ菌がいる=必ず胃がん」ではないということなんです。

    現在、ピロリ菌は検査と除菌が可能で、薬による治療で9割以上、再治療を含めればほぼ確実に除菌できるそうです。

    ただし、除菌すれば将来の胃がんリスクがゼロになるわけではなく、特に慢性胃炎が進行してからの除菌では、定期的な内視鏡検査が欠かせないそうですよ。

    番組では、本郷先生が病院で行っている先進的な胃がん対策も紹介されました。中学2年生で尿検査によるピロリ菌検査を行い、陽性であれば早期に除菌する仕組みや、成人向けの低額検診、50歳以降の内視鏡検査の推奨など、年齢に応じた多層的な対策が実施されているそうです。

    また、胃カメラも、今はほとんど苦痛がなく、鎮静下で短時間に終わる検査で、早期発見につながる大きなメリットがあるとのこと。

    実際、定期的に検査を受けている人では、胃がんが見つかっても内視鏡で治療できるケースが非常に多いそうです。

    さらに、検査では異常がないのに胃の不調が続く「機能性ディスペプシア」についても紹介していただきました。

    これはストレスや自律神経の乱れが関係する現代的な疾患で「重大な病気ではない」と理解し、上手に付き合うことが大切なんだそうです。

    胃の健康を守るために重要なのは、「症状が出てから慌てる」のではなく、自分のリスクを知り、適切なタイミングで検査を受けること。ピロリ菌の有無を調べ、必要に応じて除菌し、その後も定期的なチェックを続ける――それが胃がんを防ぐ、最も現実的で確実な方法なんですね。