3月13日の「いろいろ万華鏡」では、番組ではおなじみ「世界の花屋」こと小林邦宏さんにお電話をつないで、世界中が注視しているイラン情勢が、世界の花の流通にも影響を与えている現状についてお話を伺いました。(写真は前回ご出演時のものです)
小林さんが、まず大きな問題として挙げられたのが、中東情勢による航空物流への影響です。世界の花の流通は、オランダを中心にした国際市場が大きな役割を果たしていますが、実際の花の生産地はアフリカなど世界各地に広がっています。
たとえばケニアでは大量のバラが栽培されており、その多くが航空便でヨーロッパへ運ばれています。そして、この花の輸送において重要な役割を担っているのが、カタールやアラブ首長国連邦、サウジアラビアなどの中東の航空会社なんだそうです。
それが最近のイラン情勢の緊張によって多くの航空便が運休したため、物流が大きく混乱しているとのこと。
花は鮮度が重要なため、輸送が止まれば商品として成立しません。実際にケニアでは、収穫した花を空港まで運んだものの飛行機に載せられず、最終的に処分せざるを得ないケースも発生したといいます。こうした事情から、花の販売を一時停止する事業者も出ているそうです。
さらに、花業界が抱える問題は今回のような物流だけではありません。近年は気候変動の影響も大きくなっているそうです。
例えば、ケニアでは記録的な豪雨が発生し、花の栽培環境に影響が出ました。気温や降雨量の変化は農業全体に影響を与えますが、花も例外ではありません。栽培条件が変われば品質や収穫量にも影響が出るため、世界の花市場にとって大きな課題となっています。
また、もう一つの深刻な問題が労働力不足です。これは日本の農業と同様で、花の生産や流通に関わる人材が減少しているそうです。市場では機械化や効率化が進められていますが、依然として人手に頼る部分が多く、業界全体の課題となっています。
普段私たちが手に取る花には、国際政治、航空物流、気候変動、労働問題など、多くの要素が影響しているんですね。
- もうすぐ花盛り!
- イラン情勢で、世界の花が届かない?



