今回のお題は「冬の雨」「漱石忌」でした。
まず、大森さんの句からご紹介します。
「舞鶴の濱の回想 千鳥の歩」
「冬木立ぶな群生が落とすもの」
「ケーブルの眼下透けゆく冬木立」
妙音新聞からは
「水鳥の群れを率いて津名港」(柏原市 永味啓子さん)
「水鳥の見上ぐる彼方竹生島」(綾部市 森本信太郎さん)
「方言に融けぬ任地や冬木立」(藤井寺市 竹村智巳さん)
「冬木立テールランプが列をなす」(四日市市 北山紀美さん)
つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
「土堤一里盤木もなしに冬木立」(夏目漱石)
「船火事や数をつくして鳴く千鳥」(夏目漱石)
「内濠に小鴨のたまる日向哉」(正岡子規)
「犬吠え里遠からず冬木立」(正岡子規)
続いてに出演者の句をご紹介します。
まず寺谷さんの句は、
「ウォーキング サギのポツリと小さき川」
「冬木立カラス群れたる神の森」
アッキンの句は、
「水鳥も家族団欒ぷかぷかと」
「冬木立 寒さのあまり湯に入る」
続いて今週のリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「水鳥が冬の湖 白く染め」(神戸市北区 たけしさん)
「水鳥やイムジン河に別れ告げ」(淡路市 お散歩おじさん)
「水鳥の飛立つ姿 湖上かな」(神戸市垂水区 ますきさん)
「水鳥や浮きて居眠る月ひかり」(姫路市 みよこさん)
「水の玉 輝き水鳥 翔び立てり」(神崎郡 としおさん)
「水鳥の羽ばたきキラリしぶき上げ」(大阪市城東区 つきあかりさん)
「渡り鳥 水面に遊ぶ昼下がり」(加西市 えつこさん)
「来るもまた去るも水鳥 貯水池に」(交野市 星のブランコさん)
「白鳥が波紋で描く水彩画」(守口市 守口のタヌキさん)
「白鳥の白さが余計に寒さ増す」(宇治市 こま子さん)
「冬木立 裸の枝で空つかむ」(守口市 守口のタヌキさん)
「湯治客 背中丸めて冬木立」(交野市 星のブランコさん)
「新たなる息吹き備えて冬木立」(加西市 えつこさん)
「どたどたと ししかけぬける冬木立」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「色を皆 落として凛々し冬木立」(神崎郡 としおさん)
「成し遂げて閑かに倫と冬木立」(姫路市 みよこさん)
「冬木立 電飾まとい嬉しそう」(宇治市 こま子さん)
「冠雪のアルプス映える冬木立」(淡路市 お散歩おじさん)
「冬木立 眺めてこもる秘めた恋」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「さんざめく星飾り置き冬木立」(篠山市 まさ・あっこさん)
「温かな庵に虫や冬木立」(八尾市 ゴンちゃんさん)
「青目出て風にふるえる冬木立」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。
ゲストの梶原さんは
「水鳥の群れ居る湖に弾む息」(篠山市 まさ・あっこさん)
「冬木立 枝を透かして覗く空」(大阪市城東区 つきあかりさん)
コメンテーターの小玉さんは
「水鳥の飛び立つ羽波もやの渦」(八尾市 ゴンちゃんさん)
「水鳥や平和を願い南北へ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「影伸びて いつしか外は冬木立」(たつの市 悪魔の囁きさん)
吉川さんは
「水鳥に心を奪われ散歩道」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
「青空に樹氷きらめく冬木立」(神戸市垂水区 ますきさん)
今週は上記のみなさんを特選とさせて頂きました。
次回のお題は「河豚」「蕪村忌」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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