今回のお題は「立春」「雑詠(自由題)」でした。
まず、大森さんの句からご紹介します。
「立春や待つ平昌オリンピック」
「早春の芽立ちの急や日参す」
「羽毛のような雪に包まれ金剛山」
妙音新聞からは
「卒寿とな今日を大事に春迎ふ」(和歌山市 木下榮子さん)
「豆撒きや心の鬼にひとつかみ」(八尾市 淺井祥多さん)
「春立つや辻の地蔵の頬笑まる」(五條市 馬場廣道さん)
「蒼天にかがやき高野樹氷林」(橋本市 平出恭子さん)
今回は、上田秋成が「青蕪」名義で詠んだ数少ない句もご紹介します。
「きさらぎや二月の月もちりげほど」(漁焉)
「けふの春 花咲山を算へけり」(漁焉)
「春しるし難波ともあれ蘆の灰」(青蕪)
続いてに出演者の句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「立春に誓いも新た ジム通い」
「由布はるか豊後の里に春かすむ」
アッキンの句は、
「立春に準備し始め講師へと」
「節分に今年は来るぞ恵方吞み」
続いて今週のリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「生き物が冬眠覚める立春に」(神戸市北区 たけしさん)
「立春や つくし顔出す河川敷」(赤穂市 風ちゃんさん)
「立春や日和和らぐ通学路」(神戸市垂水区 ますきさん)
「春大根ごそりたいらげ日曜日」(姫路市 レモンさん)
「蝋梅や光の春を告げており」(大阪市城東区 つきあかりさん)
「深梅の夫婦のおりて山の腹」(交野市 星のブランコさん)
「断捨離の木立の静寂 寒北斗」(篠山市 まさ・あっこさん)
「春の日に皆が祝福 職を辞す」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
「孫書いた我れ笑みの顔 年寄らず」(京都市 はつえさん)
「白魚のぴちぴち跳る小鉢かな」(神戸市垂水区 ますきさん)
続いて出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
ゲストの岡田さんが選んだ句は
「立春や吉野の里は雪景色」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
寺谷さんが選んだ句は
「梅の香や道真公の後追って」(たつの市 マニアックリクエスターさん)
アッキンが選んだ句は
「立春や らっぱ水仙よくわらふ」(姫路市 レモンさん)
「釣り糸と今日も戯れ春の海」(淡路市 お散歩おじさん)
大森さんが選んだ句は
「立春やチョコの売り場 華やいで」(篠山市 まさ・あっこさん)
「孫たちのスタートライン立春や」(赤穂市 アンちゃんさん)
「立春や天守の屋根の雪光かり」(姫路市 みよこさん)
「立春に そっと咲いてる福寿草」(東淀川区 ルピナスの丘さん)
「二昔レコード針の針供養」(たつの市 悪魔の囁きさん)
「孫のため お面かつらで鬼はそと」(赤穂市 風ちゃんさん)
今週の特選句は
「立春の朝 福豆をつつく鳩」(大阪市城東区 つきあかりさん)
「球春や兄弟校に吉報が」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「淀川の土手を歩いて春探す」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「大寒波どこもかしこも白い闇」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
次回のお題は「東風(こち)」「雑詠(お題は自由という意味です)」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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