6月22日のお題は「短夜(みじかよ)」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「短夜や寝そびれていてそれもよし」
「鍵あける震源地帯梅雨の部屋」
「梅雨しとど地震が倒せし灯篭を」
妙音新聞からは
「短夜の夢の余韻に浸りけり」(富山市 國見由利子さん)
「豆腐屋を見て短夜と言はれても」(綾部市 森本信太郎さん)
「明易や一番電車待つホーム」(八尾市 淺井祥多さん)
「短夜や思うことあり祈ること」(柏原市 永味啓子さん)
そして上田秋成の句は
「短夜にながき夢殿籠哉」
「芥子たき明すみじか夜の床」
「短夜やいとま給はるしら拍子」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「短夜の短き宴 緑濃く」
「箕面滝 弁天堂にホタル舞う」
アッキンの句は、
「短夜で生活リズム変わりゆく」
「晩酌に冷酒共に水なすと」
西村さんの句は、
「短夜も我関せずの寝息かな」
「水無月や普通の日々のありがたさ」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「短夜やサッカー観戦ねむられず」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「短夜にながいながいと昼あくび」(神戸市西区 スレッガー3回さん)
「短夜の明星せわし夜を照らす」(守口市 守口のタヌキさん)
「みじか夜に恋の語らい尻切れに」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「かたつむり雨の葉陰にかくれんぼ」(明石市 明石のレモントマトジュースさん)
「六月は晒したくなるこの身体」(堺市 堺のかわちさん)
「自らの影に涼まん夏日差し」(交野市 星のブランコさん)
「カワセミや飛沫を残し声残し」(篠山市 まさ・あっこさん)
「梅をつけ土用干しにてまろやかに」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「無人家の草取り急ぐ梅雨晴れ間」(神戸市垂水区 ますきさん)
「夏草に覗く鉄棒 廃校隅」(姫路市 みよこさん)
つづいて、出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
西村さんが選んだ句は
「短夜や夢でも仕事はかどらず」(交野市 星のブランコさん)
「アジサイに疲れた心癒されて」(淡路市 お散歩おじさん)
吉川さんが選んだ句は
「短夜や夢でも仕事はかどらず」(交野市 星のブランコさん)
「七夕でおぼえたての字 看護師に」(赤穂市 アンちゃんさん)
大森さんが選んだ句は
「短夜の眠り不足や朝の風」(神戸市垂水区 ますきさん)
「漆黒の短夜の空 百度踏む」(神戸市垂水区 さだむさん)
「サッカーに短夜直ぐに去りにけり」(淡路市 お散歩おじさん)
「短夜の白みゆく窓 本閉じる」(姫路市 みよこさん)
「田植えする園児の顔に泥パック」(たつの市 悪魔の囁きさん)
「箱庭や夏のよそおい海の家」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「梅雨時期に大き地震のおおこわい」(豊岡市 ほないくえさん)
今週の特選句は、
「短夜や新聞届く音を待つ」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「割れ瓦 動じず歩く猫の背な」(守口市 守口のタヌキさん)
でした!
次回のお題は「蟹」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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