9月28日のお題は「蕎麦の花」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「遠空に蕎麦の花みゆ美術館」
「信濃路はわさび田そして蕎麦の花」
「お浄土の如く清らに蕎麦の花」
妙音新聞からは
「野の風を休田囲む蕎麦の花」(柏原市 永味啓子さん)
「譲りあう道の目禮蕎麦の花」(伊勢市 岩本彩さん)
「山裾に眞白き絨毯蕎麦の花」(七尾市 清水好子さん)
「山裾にフリルのように蕎麦の花」(四日市市 北山紀美さん)
今週の上田秋成の句は
「山畑や蕎麦やが軒に花かほる」(無腸)
「うっそりと春かさぬ木のかへり花」
「何かふる夜半ともしらぬ寒さかな」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「盛衰の朝倉遺構 蕎麦の花」
「名月も溶けて霞むや今朝の空」
アッキンの句は、
「一面にひらひら揺れる蕎麦の花」
「秋上がり ほろ酔い気分バスツアー」
コメンテーターの西村さんの句は、
「月明かり川のごとくに蕎麦の花」
「曼珠沙華 畦道を行く父の墓」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「蕎麦の花 一輪寄せて虫眼鏡」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
「松本へ車窓に白き蕎麦の花」(篠山市 まさ・あっこさん)
「蕎麦の花 秋の気配が一面に」(赤穂市 アンちゃんさん)
「そばの花 今年もくうぞと まちどおし」(豊岡市 ブタのブータンさん)
「馬子唄にバレエを踊るそばの花」(守口市 守口のタヌキさん)
「蕎麦の花 美味しくなれよ呪文かけ」(松原市 マロンクリームさん)
「瀬戸内に蕎麦の花咲く棚田見え」(淡路市 お散歩おじさん)
「花器飾る人となり見る蕎麦の花」(神戸市垂水区 チョイ丸親父さん)
「絨毯を大地敷くよな蕎麦の花」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「信濃路は見渡す限り蕎麦の花」(大阪市天王寺区 ニガウリさん)
「実が付けば老いさらばいし蕎麦の花」(姫路市 みよこさん)
「荒波の漁師腕立つ秋の海」(明石市 明石のレモントマトジュースさん)
「土手沿いの赤の花道 彼岸花」(赤穂市 風ちゃんさん)
「予報円 息吹き祈る皆の無事」(守口市 守口のタヌキさん)
「儚げな姿麗し蕎麦の花」(松原市 マロンクリームさん)
「台風よ来ないでくれと皆思う」(三田市 ジャイケルさん)
「秋風とサイクリストの集う鳥」(淡路市 お散歩おじさん)
「食べ過ぎて あとで慌てるブドウ狩り」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「駐車場の車の窓に鰯雲」(姫路市 みよこさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
大森さんが選んだ句は
「蕎麦の花 出石城下を白く染め」(たつの市 悪魔の囁きさん)
「糸垂れて期待膨らむ秋の海」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
今週の特選句は、
「恋の旅 窓に流れるそばの花」(加東市 姫路セントラルぱくっ~さん)
「山あいの一面雪か そばの花」(赤穂市 風ちゃんさん)
「休耕田 村たすけたり そばの花」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「秋の夜の旅の話に地酒あり」(篠山市 まさ・あっこさん)
「触れられぬ人そばにいて曼珠沙華」(交野市 星のブランコさん)
「神無月 出雲の国で飲み比べ」(赤穂市 風ちゃんさん)
「大和尚 御還化さみし今日の月」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
でした!
次回のお題は「蟲」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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