2月14日のお題は「白魚」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「白魚の姿笊にとどめえず」
「箸にすべる小鉢の中の白魚を」
「箸に一筋白魚の瞳かな」
妙音新聞からは
「白魚の魚網いまなほ古代漁」(伊都郡 嶋田和代さん)
「白魚に釘付になる嬰児の眼」(練馬区 北星関子さん)
「白魚飯炊き待ちくるる母在し」(藤井寺市 竹村智巳さん)
今週は、鬼貫の句をご紹介します
「白魚や目までしら魚目は黒魚」
「きさらぎの日和もよしや十五日」
「春草の姿待たる裾野かな」
今週の寺谷さんの句は、
「椀種に白魚スラリ京の夜」
「盆梅の一鉢ポツリ線路ばた」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「太陽に煌めく遡上の白魚よ」(守口市 守口のタヌキさん)
「白魚も歳を重ねて今くま手」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「白魚や素魚を知り博識に」(三田市 キロマルさん)
「白魚の透明感や春を呼ぶ」(池田市 うさこさん)
「白魚を酢に浸しては踊り食い」(茨木市 蒼龍さん)
「四つ手網白魚ねらい今日も漁」(赤穂市 風ちゃんさん)
「白魚を焼いて楽しむ独り酒」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
「白魚を弁当に入れ受験生」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「白魚に梅干し置くと嫁の顔」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
「川のぼる白魚捕獲踊り食い」(神戸市西区 はるさのおじいちゃんさん)
「白魚や春がおどる口の中」(多可郡 北はりまのムーミン・ジィーさん)
「鬼は外ママが鬼なのどっかいけ」(三田市 なぎささん)
「幼な孫 初の「ジージ」や春日和」(大阪市住吉区 伝書鳩さん)
「静々と足跡消し去る牡丹雪」(守口市 守口のタヌキさん)
「探梅にしばしば忘れる痛む足」(交野市 星のブランコさん)
「手をかざし朝日にはえる梅の花」(東住吉区 ラビットさん)
「バレンタイン夫へ友へ感謝チョコ」(池田市 うさこさん)
「だいりさま夜這いでたべるチョコレート」(加古川市 ゲゲさん)
「水仙の潮風香る黒岩郷」(神戸市垂水区 ますきさん)
「インフルで閑散とする渡月橋」(赤穂市 風ちゃんさん)
「本命のチョコがもらえずガッカリす」(赤穂市 風ちゃんさん)
「もてない君 見栄で買ってるチョコレート」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
寺谷さんが選んだ句は、
「もどかしく白魚食べたリポーター」(大阪市生野区 オムライスさん)
「ウィルス花粉も襲う春の乱」(淡路市 お散歩おじさん)
コメンテーターの佐藤さんが選んだ句は、
「孫の手は透き通る白 白魚だ」(赤穂市 アンちゃんさん)
「義理チョコは断るつもりが貰えず」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
ゲストの大山さんが選んだ句は、
「白魚のおどり喰いに飲みこめず」(赤穂市 風ちゃんさん)
「卒業や後輩球児に夢たくす」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
大森先生が選んだ句は、
「白魚や透けて真白き華の舞」(淡路市 お散歩おじさん)
「白魚を桶に泳がす軒の先」(大阪市淀川区 淀川ペンギンさん)
「白魚の川側賑わう踊り食い」(神戸市垂水区 ますきさん)
「白魚舟行きかう舟に雪しぐれ」(姫路市 みよこさん)
「白魚が知らせてくれるクラス会」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「白魚や念仏となへ食いにけり」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
「立春の明けの二日の粉雪」(高槻市 ひろさん)
「強東風やひねもす揺れる豪華船」(三田市 キロマルさん)
「絹衣 纏う宮司や紀元祭」(姫路市 みよこさん)
今週の特選句は、
選ばれた方全員が特選句
です。
次回のお題は「梅の花」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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