4月24日のお題は「山葵・行春」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「春愁や大会中止もコロナの渦」
「世界初のパンデミックのまま遅日」
「五条の奥のけわしき沢の山葵とや」
「山葵漬花も蕾も瓶の中」
妙音新聞からは
「廃校に残る花壇や雨蛙」(志摩市 仲谷陽子さん)
「後ろ毛の眩しき少女春の風」(四日市市 北山紀美さん)
「一日の茶摘みに焼けし祖母の顔」(御所市 田岡眞知子さん)
今週の藤岡玉骨の句は、
「山葵咲く辺に杉苗の荷をどさと」
「山葵咲く落花にまぎれまぎれつつ」
「のぼり窯見て裏山に春惜しむ」
「池遅日水輪重なりては消ゆる」
続いて今週の寺谷さんの句は、
「ワサビ巻きなじみの鮨も休業中」
「コロナ禍で行く春惜しむ散歩かな」
あっきんの句は、
「静岡で早く食べたい山葵丼」
「行春を感じさせないコロナかな」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「山葵田の緑生き生き清き水」(神戸市垂水区 ますきさん)
「川沿いにワサビが見えて深呼吸」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「ワサビ見てニオイをかいだ伊豆の旅」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「一匹と山葵をゲット岩魚釣り」(交野市 星のブランコさん)
「山葵漬け必ず買うた新幹線」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「山葵食い鼻のコロナを追い出すか」(茨木市 蒼龍さん)
「罰ゲーム巻きずし中身わさびのみ」(赤穂市 風ちゃんさん)
「付け過ぎたわさび理由にもう一献」(大阪市住吉区 伝書鳩さん)
「下層から出てきたわさび鼻につく」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃん)
「回転ずし孫にいたずらわさび入れ」(川西市 心はいつも青春さん)
「御あいそに山葵利きたり銀座鮨」(三田市 キロマルさん)
「きらきらと山葵育む清き水」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「いい歳してサビ抜き言えぬ回転寿司」(群馬県太田市 夜明けの刑事さん)
「行春や奥山湖畔歓喜あり」(神戸市垂水区 ますきさん)
「行く春やコロナ恨めし花盛り」(池田市 うさこさん)
「行く春にコロナのバトン繋ぐ夏」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃん)
「行く春や惜しむ人々立ち止まり」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「行く春に散歩の足も重たそう」(茨木市 蒼龍さん)
「行く春にお願いコロナ連れてって」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「行く春や野鳥の声のなめらかに」(三田市 インコ・ママさん)
「行く春や巣作りまさに急ピッチ」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「ゆく春に夏を知らせる花水木」(大阪市東住吉区 さちこさん)
「行く春や子らチューリップみれぬまま」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「花見なくコロナ人なし行楽地」(神戸市垂水区 ますきさん)
「梵鐘に満天星揺らゆらと」(守口市 守口のタヌキさん)
「出無精の気持ちが分かるコロナかな」(大阪市生野区 オムライスさん)
「この時節ネットで済ます食事会」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「菌有らば弾けぬようにシャボン玉」(交野市 星のブランコさん)
「菜の花の香りいっぱい肺に詰め」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「閉じ籠り春は見えねど嗅いでみる」(茨木市 蒼龍さん)
「コロナでの自粛食べ過ぎコロコロに」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
「年きいてひとつ若いと勝った気に」(京都市 スズエさん)
「ゆく春を黄昏どきの影法師」(守口市 守口のタヌキさん)
「散歩道白く染まって春が去る」(大阪市生野区 オムライスさん)
「スーパーの買い物不急悩む春」(丹波篠山市 まさ・あつこさん)
大森先生が選んだ句は、
「人気ない街に今年も燕来る」(池田市 うさこさん)
「乳母車赤子の髪に櫻散る」(姫路市 みよこさん)
「事故渋滞迂回の山道八重満開」(大阪市住吉区 伝書鳩さん)
「サメ皮の山葵卸しとおばんざい」(守口市 守口のタヌキさん)
「沢水を集めて山葵清らかに」(丹波篠山市 まさ・あつこさん)
「水光る淫流に見ゆ花山葵」(池田市 うさこさん)
「つんと来る山葵にかくす恋やぶれ」(姫路市 みよこさん)
「わさび漬け田舎の祖母の味秘伝」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「石積のわさび田落ちる水清し」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「山葵田やアルプス群の嶺白し」(三田市 インコ・ママさん)
「母植えし今年も育つわさびかな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「行く春やくぎ煮の匂い何処も無く」(神戸市兵庫区 ラジオ派さん)
「ゆく春や犬に吠えたてられるよに」(交野市 星のブランコさん)
「行く春やあきない一件城の街」(姫路市 みよこさん)
「行く春に自粛要請全国に」(赤穂市 風ちゃんさん)
「行く春やトップ譲らぬコロナ記事」(三田市 キロマルさん)
「行く春やラジオ体操さぁ始め」(淡路市 お散歩おじさん)
「行く春や流すべきもの多くして」(神戸市垂水区 木星さん)
今週の特選句は、選ばれた方全員が特選句 とさせていただきました。
次回のお題は「粽(ちまき)」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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