12月18日のお題は「大掃除」「千鳥」「雑詠」でした。
まずは、大森先生の句から。
「大掃除気概は強し叩き持つ」
「日和見て夜着も洗わな大掃除」
「浜松の千鳥尋ねん宗祖跡」
妙音新聞からは
「一ヶ月掛ける予定で大掃除」(四日市市 北山紀美さん)
「夫の手大いに借りぬ大掃除」(富山市 國見由利子さん)
「大空を旋回飛行友千鳥」(練馬区 北星関子さん)
「尼寺の庭に小鳥や八一の碑」(橿原市 鬼勢芳子さん)
今週の藤岡玉骨の句は、
「末枯るる垣の外まで掃きすすみ」
「冬ざれの礎石國分寺址とかや」
「男波来て千鳥のあとを消しゆけり」
続いて今週の寺谷さんの句は、
「大掃除車中に百円二つ三つ」
「宴帰り饅頭包みも千鳥足」
あっきんの句は、
「大掃除 飯食べ忘れ夢中なり」
「パンあてに日本酒飲んで千鳥足」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「身に綱巻き石垣掃除 自衛官」(姫路市 みよこさん)
「大掃除 年末にしか出来ません」(大阪市淀川区 くまもん池さん)
「大掃除しとけばよかった ちょっとずつ」(神戸市北区 マーブルさん)
「大掃除コロナ消えろと念じ拭き」(淡路市 お散歩おじさん)
「大掃除やっと片付けティータイム」(堺市 ニコニコパンダさん)
「手足止む古きアルバム大掃除」(三田市 インコ・ママさん)
「大掃除まだあったのかアベマスク」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「大掃除なにやら聞こゆ除夜の鐘」(三田市 キロマルさん)
「大掃除 夫が主役てきぱきと」(池田市 うさこさん)
「すすはらい大仏様もにんまりと」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「大掃除まずは窓から脚立出す」(匿名希望さん)
「長年の無為無策の大掃除」(茨木市 蒼龍さん)
「大掃除 古い日記を読みふける」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「大掃除 餅つきさえも消え去るや」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「大掃除 家族総出で本堂を」(赤穂市 風ちゃんさん)
「孫はしゃぐ障子破らせ大掃除」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「AIが忙しそうに大掃除」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「ハタキ持ちしょうじが揺れるすす払い」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
「クリスマス過ぎればあせる大掃除」(徳島市 豊中の元住人さん)
「磯千鳥 漁船を見つけ一休み」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
「川千鳥 岩場飛び交う親子かな」(神戸市垂水区 ますきさん)
「ちょこちょこと右に左に浜千鳥」(神戸市北区 マーブルさん)
「コロナ禍の声悲しげに啼く千鳥」(川西市 心はいつも青春さん)
「深酒に酔って帰宅は千鳥足」(淡路市 お散歩おじさん)
「千鳥群る汀を染むや大夕日」(三田市 インコ・ママさん)
「濱千鳥 足に玉付け滑るやう」(三田市 キロマルさん)
「冬枯れの小枝に一羽鳴く千鳥」(草津市 グリーゼ581さん)
「コロナ禍や千鳥の足はすくなけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「千鳥鳴く心なしか寂しげに」(茨木市 蒼龍さん)
「アッキンはただ酒飲んで千鳥足」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「歓楽街どこへ消えたか千鳥足」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「千鳥足 飲食自粛でちどり無し」(赤穂市 風ちゃんさん)
「寒空に千鳥と共にウォーキング」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「夢洲に足跡刻むシロチドリ」(守口市 守口のタヌキさん)
「退社後の熱燗一杯癒しけり」(神戸市垂水区 ますきさん)
「日めくりも今年はわずか年の暮れ」(神戸市中央区 吉田古民家さん)
「焼き芋の如き我が身は可燃佛」(和歌山市 念仏・大仏・ボク御陀仏さん)
「池の面にもみじうつるや中尊寺」(姫路市 みよこさん)
「寒くても負けるなコロナに気合いれ」(神戸市北区 マーブルさん)
「お帰りと聞こえたような冬銀河」(川西市 心はいつも青春さん)
「北風が雨戸叩いて暴れ去り」(淡路市 お散歩おじさん)
「師走入り秒針のみで進むごと」(三田市 インコ・ママさん)
「初雪やはらりととまる君の肩」(草津市 グリーゼ581さん)
「寒波来て転がるほどに着ぶくれる」(池田市 うさこさん)
「寒暖差 季節政治にとまどいて」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「古都奈良を歩く亜樹さん見て嬉し」(守口市 守口のタヌキさん)
小玉さんが選んだ句は、
「大掃除ふと手が止まる古写真」(草津市 グリーゼ581さん)
「落ち葉たきホクホク焼きいもなつかしい」(豊岡市 あきひめさん)
ゲストの米澤さんが選んだ句は、
「9時閉店めっきり減った千鳥足」(池田市 うさこさん)
大森先生が選んだ句は、
「古寺や村人総出 大掃除」(神戸市垂水区 ますきさん)
「大掃除 心の傷も掃き清め」(神戸市中央区 マーブルさん)
「大掃除心の中も洗われる」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
「須磨浦に蟹もたわむれ千鳥啼く」(姫路市 みよこさん)
「流れ作業見上げた空に千鳥飛ぶ」(大阪市福島区 恋するサボテンさん)
「踏切にさらに苛々十二月」(三田市 キロマルさん)
「冬晴れの清水の舞台 密披露」(赤穂市 風ちゃんさん)
「石臼は一家に一個かたすみに」(赤穂市 アンちゃんさん)
今週の特選句は、
「大掃除 廊下に写る僕の顔」(大阪市福島区 恋するサボテンさん)
でした。
次回のお題は「師走」「マスク」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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- まごころ歳時記(12月18日)
- 「『大丈夫?』より『ごはん食べよう! 』 シンママ大阪応援団・Zikkaのごはんレシピ集」