今回のお題は「若葉」「菖蒲」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「若葉風 婦人部大会 満席に」
「つつがなくすごせし吐息若葉風」
「遅く帰って菖蒲湯が待ってゐる」
妙音新聞からは
「若葉燃ゆ婦人部大会すぐそこに」(富山市 國見由利子さん)
「石仏の日傘となりし若葉かな」(木津川市 尾前正茂さん)
「菖蒲湯を上り嬰児の男ぶり」(八尾市 淺井祥多さん)
「菖蒲湯の滴る菖蒲屋根に上げ」(綾部市 森本信太郎さん)
つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
「鍋提げて若葉の谷へ下りけり」(夏目漱石)
「あら滝や満山の若葉皆震ふ」(夏目漱石)
「小障子に菖蒲の影や夕月夜」(正岡子規)
「芍薬や翡翠の月の朝ぼらけ」(正岡子規)
それでは出演者の皆さんの句をご紹介します。
まず寺谷さんの句は、
「せせらぎも若葉もうたう有馬宿」
アシスタントの中橋さんは、
「ホールでは声あげ踊る若葉たち」
「母の日は優しい心菖蒲なり」
アルミカン高橋さんは
「若葉色のスカートはいて誘惑よ」
アルミカン赤阪さんは
「今年こそ婚活いどむ菖蒲服」
つづいて今週のリスナーのみなさんの句をご紹介します。
「夏の山 若葉きれいだ 木がたくさん」(奈良県高市郡 アーくんさん)
「学校に行く道進む若葉ゆれ」(奈良県高市郡 はるぴーさん)
「葉桜に若葉の香り漂う日」(神戸市北区 たけしさん)
「青い空 若葉のベッドでフルチャージ」(守口市 しんきいってんさん)
「いくえにも若葉かさなる杜の朝」(姫路市 みよこさん)
「おかえりと家に帰れば菖蒲待つ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「初めての義父に孝行 夕菖蒲」(交野市 星のブランコさん)
それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。
大田先生は
「桜咲き色々変わる若葉なり」(奈良県高市郡 裕さん)
「菖蒲湯に浸かりて祈る厄払い」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
アルミカン高橋さんは
「若葉風 乗ってラッキーホームラン」(神戸市垂水区 きぃろっくさん)
「菖蒲池 隠れたつもりアマガエル」(守口市 守口のタヌキさん)
アルミカン赤阪さんは
「公園の風を集める若葉かな」(高槻市 タロベエさん)
「銭湯の束ね菖蒲や今昔」(八尾市 ゴンちゃんさん)
寺谷さんは
「菖蒲でもアヤメでもなしカキツバタ」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
中橋さんは
「鹿たちが若葉ついばむ奈良公園」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
そして今週の特選句は、
「里山に生命始まる色若葉」(篠山市 まさあっこさん)
「菖蒲湯に父とつかった少年期」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
でした!
次回のお題は「芍薬」「若楓」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん(辯天宗婦人部総裁)
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏 (現管長猊下)と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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