もう11月になるというのに、台風が立て続けに来たりと、ずっと雨の日が続きますね。
そこで今回は、雨の日の摩耗タイヤの危険性について考えてみたいと思います。
タイヤには「滑り止め」として溝が彫られているのは、皆さんご存知ですよね?
では、この溝がすり減ってくると、実際にどのくらい運転に影響があるんでしょうか?
JAFが行ったテストによれば、乾いた路面では、タイヤの残り溝が新品タイヤの2分や、5分でもグリップ力は落ちず、直線路での制動距離(100km/hからの急制動)は、新品タイヤとほぼ同等でした。
しかし、同じタイヤの条件で雨天時を想定した濡れた路面では、新品タイヤと残り溝が5分のタイヤは乾いた路面と大差ありませんでしたが、2分のタイヤで1.7倍も制動距離が伸びました。
これはタイヤの溝が浅くなったことによる排水性の低下が主な原因です。
他にも、濡れた路面でハンドルを切りながら減速を行なう旋回ブレーキテストでは、新品タイヤと比べて残り溝が浅いタイヤは、制動距離はもちろん、旋回時の膨らみも大きいことがわかりました。
安全運転のためには、定期的にタイヤの交換が必要なんですね。
でも、交換の目安は、どう判断したらいいのでしょうか?
タイヤの使用限度は法令により「タイヤの接地面に刻まれた溝の深さが1.6mm以上」と定められています。
でも、そんな数字いちいち調べるのは大変ですよね。
実はタイヤの溝の奥には「スリップサイン」という、少し盛り上がった場所があります。
タイヤを横から見ると、その場所を示す三角の矢印マークがあるので、すぐわかると思います。
この「スリップサイン」の高さまでタイヤがすり減ってきたら、交換の時期です。
しかし、溝の深さが使用限度を超えていなくても、タイヤにひび割れなどが発生している場合は、タイヤがバーストする恐れがあるので、すぐに新しいタイヤに交換しましょう。
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