8日の放送では、大阪大学法学部教授の大久保規子さんと針原辻岡法律事務所 弁護士の針原祥次さんをお迎えして、「オーフス条約」という条約についてお話を伺いました。
「オーフス条約」とは、あまり聞きなれない条約ですが、実は欧州を中心に45の国々が加盟している条約なんです。
正式な名称は「環境に関する、情報へのアクセス、意思決定における市民参加、司法へのアクセスに関する条約」というもので、主に環境問題について市民が積極的に参加できることを保証するという条約です。
2001年にデンマークのオーフスという街で開催された国連欧州経済委員会の第4回環境閣僚会議で採択されたことから、この名前が付きました。
先進国では、アメリカを除く欧州諸国はほぼ加盟していますが、日本はまだ加盟していません。
その理由は色々あるようですが、いずれにしろ民主主義の根幹を保証する内容の条約だけに、大久保さんや針原さんは、日本も早期に加盟するべきと運動しているんです。
近年、閉塞感が漂いつつある世界において、人々の政治参加を積極的に応援する「オーフス条約」は、日本の民主主義を守っていくためにも必要かもしれませんね。
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