今回のお題は「桜」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「奈良京都近江の桜極む日に」
「満開と吹雪と今は蕊桜」
「おびただし落花一色御廟かな」
妙音新聞からは
「さくら湯の色とけしとき開くとき」(橋本市 塩崎万規子さん)
「生誕祭ちょうど桜見頃かと」(堺市 大津武美さん)
「花筵太陽の塔の甦り」(吹田市 土山川水さん)
「雪吊りをはずす下には花だより」(鹿島郡 清水好子さん)
今週の上田秋成の句は、
「目を閉じてあいて又観るさくらかな」
「桜ゝ散って佳人の夢に入る」(無腸)
「川おとや人香さめてのゆう桜」(無腸)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「ガーデンに嵐呼びたる桜花能」
「葉桜をめでつつ参る冥応寺」
アッキンの句は、
「バーベキュー大阪城で夜桜と」
「チューリップそっと佇む一輪の」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「さくら舞う友と食する姫路城」(赤穂市 アンちゃんさん)
「名物や老舗の彩り桜餅」(神戸市垂水区 ますきさん)
「山櫻 新種発見 熊野かな」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「人の顔 優しくさせる桜かな」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「雨ひと夜 庭一面の花筏」(篠山市 まさ・あっこさん)
「入学の地面に着きそなランドセル」(たつの市 悪魔の囁きさん)
「茶畑にて乙女ダスキの茶摘かな」(神戸市垂水区 ますきさん)
「新人の笑顔に心ささえられ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「カワセミを見たくて散歩 遠廻り」(淡路市 お散歩おじさん)
「学舎に入る子の背や風光る」(篠山市 まさ・あっこさん)
「タンポポを見つけてよける幼い子」(守口市 守口のタヌキさん)
寺谷さんが選んだ句は
「嚙み切れぬ土筆に犇と老いを知る」(姫路市 みよこさん)
アッキンが選んだ句は
「すくい網 旬の白魚おどり喰い」(赤穂市 風ちゃんさん)
大森さんが選んだ句は
「桜咲き蔵王権現 顔ゆるみ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「ITを起業し我が社の初花見」(赤穂市 風ちゃんさん)
「水郷に軋む櫓の音 花筏」(守口市 守口のタヌキさん)
「自転車に譲る農道 犬ふぐり」(交野市 星のブランコさん)
「長針の忘れた時間 過ぎて行く」(松原市 ただのおやじさん)
今週の特選句は
「志望校 合格通知 桜咲く」(神戸市北区 たけしさん)
「ワンドにてイタセンパラや春弥生」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
次回のお題は「春の水」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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