「観天望気(かんてんぼうき)」って言葉、ご存知ですか?
「観天望気」とは、空模様や生物の行動から、狭い地域の天気を予想する方法のことを言います。
現在のように、高度な天気予報のシステムが無かった時代、人々は星の動きを観たり(観天といいます)、大気の動きを観たり(望気といいます)、さらに動物や植物のいつもと違う動きから、天気の予報をしていました。
こうした手法は、天気にまつわることわざ「天気俚諺(てんきりげん)」として、今日に伝えられています。
例えば、
・「夕焼けだと晴れ、朝焼けだと雨」
・「煙が東に流れると晴れ、西に流れると雨」
・「物音の響き(汽笛・鐘の音・川の音など)がよく聞こえると雨」
・「遠い山が近くに見えると雨」
・「朝に虹は雨、夕方に虹は晴れ」
・「月(または太陽)に暈(かさ)がかかると雨」
といったものです。
また、動物の動きや人の体の調子にまつわることわざには
・「猫が顔を洗うと雨」
・「ツバメが高く飛ぶと晴れ、低く飛ぶと雨」
・「アマガエルが鳴くと雨」
・「クシの通りが悪いと雨」
・「あかぎれが痛むと晴れ」
などがあります。
昔の人の知恵って、すごいですね!
(ちなみに「下駄の表が出たら晴れ、裏だと雨」は、迷信ですので)
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