8月31日のお題は「薄」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「この山の糸すすきてふ好まれし」
「乱打せる芒が原の嵐かな」
「萩すすき天下人着し能衣装」
妙音新聞からは
「豪雨痕見えかくれせし青薄」(柏原市 永味啓子さん)
「芒原おぞましく見し記憶かな」(伊勢市 岩本彩さん)
「かたむきし句碑に芒のひろがりて」(和歌山市 木下榮子さん)
「すすきの穂ほどけ加減を月見酒」(茨木西RC 須川就三さん)
今週の上田秋成の句は
「渡辺や月をひろとる薄の穂」(漁焉)
「こほろぎや夜は明けてある壁のすすき」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「なお遠く なりゆく昭和かれすすき」
「台風に出張予定も定まらず」
アッキンの句は、
「穂薄を片手に感じ喝を入れ」
「歌姫を目に焼きつけて秋の夜に」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「床几出しススキを飾り独り酒」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「床の間に薄鎮座の茶の湯かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「秋風にすすきがゆれるお月見に」(神戸市北区 たけしさん)
「すすきの穂 揺れる月夜に眺むるを」(明石市 レモントマトジュースさん)
「風吹けばススキが踊る帰り道」(姫路市 ラジオ部屋の住人さん)
「高原の雨にゴメンと薄の穂」(交野市 星のブランコさん)
「山おろし花穂で教えるススキたち」(守口市 守口のタヌキさん)
「すすき野や小鳥飛び交う丘の上」(神戸市垂水区 ますきさん)
「手をつなぎ すすきの原をかける子ら」(赤穂市 みるくさん)
「朝霧を残るすすきは金にゆれ」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「荒れた地に輝き波打つ すすきの穂」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「夜なべして やっと仕上げた夏の友」(大阪市天王寺区 ニガウリさん)
「アキアカネ日暮れは近い空駆ける」(守口市 守口のタヌキさん)
「秋ゆやけ赤提灯がおいでする」(赤穂市 風ちゃんさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
ゲストの宮田さんが選んだ句は、
「風吹けばススキが踊る帰り道」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
寺谷さんが選んだ句は、
「流行歌 昭和は遠く枯れすすき」(神戸市垂水区 チョイ丸親父さん)
大森さんが選んだ句は
「薄野の黄金の波に今朝日」(篠山市 まさ・あっこさん)
「すすきの穂 見え隠れする月と星」(赤穂市 アンちゃんさん)
「車窓からススキ眺めた通勤路」(大阪市天王寺区 ニガウリさん)
「廃校に ひとかたまりの芒ゆれ」(姫路市 みよこさん)
「夜なべして帰る夜空に流れ星」(神戸市垂水区 ますきさん)
「孫達と夜間登山や月涼し」(交野市 星のブランコさん)
「二重三重フェンスを隠す葛の花」(篠山市 まさ・あっこさん)
今週の特選句は、
「君の髪かんざし代りススキさし」(赤穂市 風ちゃんさん)
「砥峰の山を彩る すすき原」(淡路市 お散歩おじさん)
「豪雨過ぎ町の平穏 祈る日よ」(神戸市北区 たけしさん)
「ついてくるオレンジのようなお月さま」(赤穂市 みるくさん)
「鈴虫を今年も孵化し音を愛でる」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「晴れつづき いちじく甘さ増してゆく」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
でした!
次回のお題は「月」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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