9月14日のお題は「菊」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「菊香る氷煎茶を呈されて」
「菊酒の一献用意されてゐし」
「平成の御代去りゆくや菊の御所」
妙音新聞からは
「無造作に活けし机上の菊香る」(五條市 馬場廣道さん)
「太閤の城 借景の菊花展」(八尾市 淺井祥多さん)
「新しき年号待たるる菊花展」(綾部市 森本信太郎さん)
「菊花展 紀州の城の庭借りて」(和歌山市 木下榮子さん)
「あんばいの良ろしきところ露地の菊」(練馬区 北星関子さん)
今週ご紹介します上田秋成の句は、
「雁啼きて菊を垣根のやどりかな」(無腸)
「九日や酒屋のお菊真しら菊」
「あだし野や此弧屋に菊を売る」
「おもひ草くすしは物をしらぬかな」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「脇役の菊花なますも鮮やかに」
「三人の写真競いて秋の宵」
あっきんの句は、
「菊の香や盃を交わすよ健康に」
「太刀魚でヒット続きの竿頭」
アルミカン赤阪さんの句は、
「高橋に赤阪添えれば刺身の菊」
アルミカン高橋さんの句は、
「菊のように高貴な女と言われたい」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「菊人形 大河ドラマで年わかり」(堺市 堺のかわちさん)
「うなだれた背中を撫でる野地の菊」(篠山市 まさ・あっこさん)
「好き、嫌い菊の花なら好き開始」(神戸市西区 スレッガー3回さん)
「大輪や大棚飾る菊花展」(神戸市垂水区 ますきさん)
「壺備前やっと治まる菊の花」(姫路市 みよこさん)
「枚方の菊人形や今何処」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「香しい野に満開の菊日和」(赤穂市 風ちゃんさん)
「久しぶり菊携えて墓参り」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「今年こそ絶対取るぞ菊花賞」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「菊薫る展覧会の自信作」(淡路市 お散歩おじさん)
「秋味が水面波だて故郷へ」(守口市 守口のタヌキさん)
「台風後 天気とにらめっこ疲れるよ」(神戸市垂水区 みよたんさん)
「自転車をかわすトンボや風に乗り」(篠山市 まさ・あっこさん)
「明日知れぬ命占う居待ち月」(神戸市垂水区 健康第一さん)
「秋の夜に涼し気に鳴く虫達よ」(神戸市北区 たけしさん)
「こまったな稲刈り前の台風は」(豊岡市 ほないくえさん)
「台風に地震残暑や虐めるの」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「停電の秋の夜長にラジオ聞き」(淡路市 お散歩おじさん)
出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
大田先生が選んだ句は、
「お刺身の名脇役のつま菊よ」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
アルミカン高橋さんが選んだ句は、
「暑さ過ぎ秋に涼し気 菊の花」(神戸市北区 たけしさん)
「長き夜に長き小説 読破する」(赤穂市 風ちゃんさん)
アルミカン赤阪さんが選んだ句は、
「彼岸花どこか似ている知らんがな!」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
大森さんが選んだ句は
「空一面 錦を飾る冠菊」(守口市 守口のタヌキさん)
「亡き母に思いを込めた白い菊」(赤穂市 アンちゃんさん)
「群れて咲く野路菊見たし播磨灘」(神戸市垂水区 健康第一さん)
「菊の香や過疎のいなかの地蔵尊」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「コスモスの迷路畑や叫ぶ声」(神戸市垂水区 ますきさん)
「庭の隅 式部揺れてる実むらさき」(姫路市 みよこさん)
「名将は名誉監督 秋季戦」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
今週の特選句は、
「テニス界 菊人形はナオミちゃん」(神戸市垂水区 チョイ丸親父さん)
「台風に勝てず関空 闇となり」(姫路市 みよこさん)
でした!
次回のお題は「豊の秋」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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